プレゼントをあげる時、あなたはデザインしています。
デザインについて勉強する時、多くの本やサイトではツールの使い方に多く内容が割かれているような気がします。
そりゃまぁ、これからデザイン学ぼうって人に「考え方」を教えられてもさっぱりだと思うので、実際に自分で触って、何か作れるほうが学ぶ側の人にとっても良いかなぁとは思います。
けど、Adobeソフトやイラスト制作ソフトは使えますって人は多くても、じゃあデザインをお願いとか、イラストをお願いした時にできあがるものは、とりあえずツールの機能(エフェクトとか)を使ったものが上がってきて、「何のデザインなの…」というものが多いという事をよく経験します。
そういう人、つまり、ツールの使い方を覚えた超初心者を抜け出した人にありがちなのは、ツールが使えるようになったから「デザイン」「イラスト」が制作できると勘違いしてる状態です。
これはなぜ起こるかというと、僕は「ツールの使い方重視の教育」(独学も含む)の弊害だと思ってます。
これを抜け出さない限り、世にあふれる技術書は、「できるようになった気にさせる」のが上手いし、その方が当然売れる本になるので(それはそれで正解かと思うのですが)
いいデザイン、良いイラストにしようと考えると、技術書やツールでの効果の使い方なんかじゃ手に入れられません。
じゃあ、デザインやイラストの本質的な良さとは、どうやって手に入れるのでしょうか?
いくつか方法がありますが、今日はそもそもの考え方のコツ…というか一つ意識していれば、少し成長できるかもしれない方法をお伝えしたいと思います。
まず頭に置いておいてほしいのは「デザイン・イラスト」は芸術ではないので「価値をつけて誰かに提供する事が目的」ということを覚えておいてください。
もっと露骨な言い方をすると、「広告」という事です。
つまり何かを訴求する(買う気を起こすよう訴えかける)時に、その力を引き出すために、文章では伝わりにくい情報の伝達速度を上げるためのものです。
それを考えると、わかりにくいものや、趣味で作ったもの、描いたもの、伝わりにくい自己満足のものはデザイン・イラストとしては微妙…というのが現実です。
という事はつまり、デザインやイラストはあくまでも「伝えるためのもの」「伝達手段」という事になります。
と言われても、実際にデザインやイラストで仕事をしたことのない方にとっては「わかんねぇよ!」ってなるかと思います。
けど、日常生活でも、実はみなさんもその「伝達させる」に関して無意識にデザインしてる事があるんじゃないでしょうか。
例えば親、兄弟、友達、恋人、大切な人に誕生日プレゼントを渡す時。
テキトーなスーパーのビニール袋に入れて渡すでしょうか?
値札をつけたまま渡すでしょうか?
多分ちゃんと値札はとって、きれいな包装をして、渡すんじゃないでしょうか?
それって相手の事を思って、そうしてません?
どんなプレゼントが喜んでもらえるかなぁとか、最近どんなものが欲しいって言ってたかなぁとか、包装やリボンは相手が好きな色にしてみようとか。
それってデザインやイラストと同じだと僕は思います。
最終的な目的があって、その目的に対してアプローチするという事。
プレゼントを渡す時に、相手に喜んでもらえるように、色どれにしようとかどうやった渡そうとか考えたりする。
そこに個人の趣味は入れませんよね?入れても受け取った側は困ったりします。
デザインのときも同じです。
【見せたい人、見てもらいたい人、伝えたい人に向けて、伝わるように作る。】
それが 良いデザインの本質 の一つかと思います。
だからイラストやデザインをもっと良くしたいと思った時、ツールの使い方や自己満足や手間の欲求ではなく、何かに、誰かに伝えたい、渡したいという気持ちで作ってみてはいかがでしょうか。
するとなにかステップアップできるかもしれません。
今回はこんなところで。それではまた。
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