いのちはなぜ狂わされるのか
マスク1枚でどこまでも旅をせよ。
雨が降っても嵐になっても、泥がハネて濡れて破れても
マスク1枚だけでどこまでも旅をせよ。
まれに呼吸が苦しくなっても手足が動くうちは
引き返そうとか、横を向いていようとか
後ろを見ようとかしないようにせよ。
倒れた場所が美しい道になって、道ができれば
続こうとする者が現れるから。道はいらないのだ。
旅の目的は、マスクが破れるコロナには忘れてしまうから、
いらないのだ。
誤植も読めてしまうから、空白のままでいいのだ。
いや、空白に目を凝らし、強い光をあてて、
観察するようにその身と、他の人々の身を案じなさい。
案じたい。案じよう。案じあおう。
狂わされるものはあってはならない。
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