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アドレナリンと麻酔

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アドレナリンと麻酔薬の関係を理系科目が苦手な方向けに説明してみようと書いてみた一連の記事です。最終的な目標はデクスメデトミジンという麻酔薬について何となく理解してもらうことと設定…
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#受容体

アドレナリンと麻酔 #4

#3 では受容体とは何かという説明をした。アミノ酸というレゴブロック1ピースをたくさん積み上げた構造物がタンパク質であり、特定のモノ(これを専門用語でリガンドと呼ぶ)をキャッチすることでスイッチが切り替わるタンパク質が受容体であるという説明であったと思う。
理系科目が苦手な方にも読んでいただけるよう書いているつもりなので、色々とまた補足説明という名の脱線をするかもしれないが、今回はいよいよ「アドレ

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アドレナリンと麻酔 #3

#2においては 、ノルアドレナリンの話をした。名前がアドレナリンのノル(化学構造が1つ欠けている)であるという、アドレナリンありきの名前でありながら、脳内ではアドレナリンよりもよくその働きが知られていて、中でも睡眠と覚醒に関わる機構におけるノルアドレナリンの役割は、その機構を利用して麻酔をするための薬まで作られる程度にはよく分かっているという話をした(つもりである)。
今回の記事では、それだけ色々な

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