インテルのCPU企業の買収はエヌビディアへの嫌がらせ?
🟩ARMのライバルの買収を企む?
インテルがRISC-Vベースのプロセッサの開発企業 SiFiveを20億米ドルで買収を検討している
**インテルとSiFive共にこの件にコメントはしていない
ARM買収後のエヌビディアと連携を望まないARMの顧客を狙ったもの、
つまりARM買収自体を妨害する動きではない
🟩ARMの独占に対抗するもの
ARMはスマートフォン市場の約95%を占め、500を超える企業から年間220億個以上のARMのCPUを搭載したチップが出荷されている
ARMは命令セットアーキテクチャ(ISA)使用のロイヤルティを得るビジネスで、モノ作りはしていない
一方半導体メーカーからは、独占的なARMへのロイヤリティに脅威を感じていて、無償でオープンなISAであるがRISC-Vに注目されていた
これはエヌビディアのARM買収以前からの話であり、インテルの買収の動機にはなっていないはず
🟩ARMのエヌビディア買収によるリスク
エヌビディアがチップメーカであること
ARMは独占的であるがIPのライセンスするだけで、チップメーカーからは競合となっていなかった
今回エヌビディアが買収することでARMの中立性を各チップメーカーが不安視している
エヌビディアが米国企業であること
ARMは英国企業として米国輸出規制の対象にならなずファーウェイにチップをライセンスすることができたが
エヌビディアは米国企業であるため、規制の対象となる可能性が高い
これら背景からオープンISAであるRISC-Vへの注目はさらに高まっている
さらにRISC-Vはスイスに拠点を置いていて中立性という意味では抜群
🟩独自のCPUを持つインテルには関係ないリスク
エヌビディアが買収するリスクは独自のCPUを持つインテルには関係ない
なぜこの報道があったのだろうか?
SiFiveという会社は2020年8月に6,100万ドルを調達して、
総資産1億9,000万米ドルとなり、推定5億ドルと評価されている
インテルの買収提案の20億米ドルは少し過大評価ぎみ?
この報道で利益を得るのは、既にSiFiveの株を保有している方々になる
Intel Capital、Qualcomm Ventures、SK Hynix、Western Digitalなど
とても怪しい、、、
🟩まとめ
インテルのCPU企業の買収はエヌビディアへの嫌がらせではないと思う
CPUで健全な競争が生まれることでユーザーに利便性が上がると望ましい
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