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TSMCの3nmプロセスの最初の顧客は?
🟩アップル と インテル
アップルとインテルがTSMの次世代プロセスを最初にを採用する。
アップルは3nmプロセスの最初の製品がタブレット端末「iPad」になる可能性が高い。またインテルは競合のAMDなどに奪われた市場シェアを挽回するため、TSMC3nmでプロセッサを設計している。3nmプロセスを使った製品は2022年の後半に生産を開始し、2023年の第1四半期に市場に登場する予定である。インテルが計画するチップ数はアップルより多いといい、最初はインテルが最大顧客となる。
🟩TSMCの3nmプロセスとは
3nmプロセスはTSMCが開発中の次世代の半導体製造技術である。半導体のプロセスとは回路線幅のことである。一般的にnmの数字が小さくなるほど、同じサイズのチップの性能とエネルギー効率が高まる。2021年時点での最新プロセスは、2020年から量産されていている5nmプロセスである。
TSMC 3nmプロセスのリスク生産開始
TSMCは数週間以内に3nmプロセスのリスク生産開始しようとしている。もしそうなら最初の顧客となるアップルとインテルは、すでに3nmのCPUとSoCのサンプルを入手しているはずである。検証を経て量産は2022年の後半になる予定となる。
3nmプロセスの性能向上
TSMCの3nmプロセスは現在の最先端である5nmプロセスに比べ、演算性能が10~15%向上し、消費電力を25~30%削減できる。
🟩アップルは「iPhone」ではなく「iPad」から
22年発売予定の「iPhone」には、5nmの性能改善プロセスの4nmプロセスが採用されるようだ。3nmプロセスは生産能力とエネルギー効率で「iPhone」の要求を満たせない可能性があり、より安全な4nmプロセスを選択した。したがって「iPad」が3nmプロセスの最初の製品となった。また次世代のMacで使用されるM2チップは、同じ3nmプロセスで開発中とのこと。
🟩インテルは中核製品の製造をTSMCへ委託
インテルは自社の先端プロセスの開発が遅れており、TSMCやサムスン電子に大きく後れをとっている。ライバルであるTSMCとの提携は、自社製造が軌道に乗るまでのつなぎの予定。ただし、インテルは23年の製品群についてTSMCと協力していると認めたが、どの製造技術を採用するかについては言及していない。
インテルの7nmプロセスは2023から
インテルは2020年3月に独自の7nm製造技術を用いたクライアントPCおよびハイエンドサーバー用プロセッサ「Meteor Lake(メテオレイク)」および「Granite Rapids(グラナイトラピッズ)」自社の7nmプロセスで2023年より製造すると発表している。
🟩まとめ
TSMC 3nmプロセスの最初の顧客はアップルとインテル
インテルは中核製品をライバルのTSMCへ委託することになるが、その間に自社の製造体制を立て直す予定。インテルCPUのライバルAMDもTSMCのプロセスを採用しているため、ライバル関係の動向が見逃せない。
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