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🟦コンチネンタルとルーマニア政府と半導体巨額投資に合意

コンチネンタルは、マイクロエレクトロニクスと通信技術における欧州共通利益重要プロジェクト(IPCEI)である「ASSET IxC」プログラムに、ルーマニア政府と共に参加するための融資契約を締結しました。


🟦コンチネンタルとルーマニア政府が半導体分野への巨額投資に合意

 コンチネンタルは、ルーマニア政府とともに、欧州共通利益に基づく重要プロジェクト(IPCEI)「ASSET IxC」に取り組んでいます。このプロジェクトは、エネルギー効率の高い自動車システムとバリューチェーン全体のイノベーションを推進することを目的としています。ルーマニアの国家復興強靱化計画(PNRR)から供与される4億2,000万ユーロ(約672億円)の資金を活用して実施され、コンチネンタルと他の民間企業2社が協議会を設立し、ルーマニアの半導体産業向けの3つの主要プロジェクトを獲得することに成功しました。

プロジェクトの具体的な内容

 このプロジェクトには、最新のチップレット技術、RISC V、サイバーセキュリティの他、次世代モビリティに不可欠なヘッドアップディスプレイや将来のブレーキシステムの開発も含まれています。

🟦欧州の半導体エコシステムを強化する理由

 ASSET IxCプロジェクトの背後には、欧州の半導体エコシステムを強化し、グローバルな競争力を向上させる目的があります。欧州連合(EU)は、特にマイクロエレクトロニクス分野において戦略的な技術力の向上に取り組んでおり、このプロジェクトはその一環として重要な役割を果たします。プロジェクトの実施にあたり、コンチネンタルはパートナー企業や学界、その他24の団体と協力し、半導体エコシステムの最適化に向けてバリューチェーンの強化に尽力しています。

🟦まとめ

 コンチネンタルとルーマニア政府が協力するプログラムは、欧州共通利益に基づく重要プロジェクト(IPCEI)として、次世代モビリティを支える技術力の強化を目指すものです。ルーマニアの国家復興強靱化計画からの多額の融資によって支援され、チップ技術やサイバーセキュリティ、ディスプレイ技術の分野でのイノベーションが期待されています。

 半導体の前工程には大規模な投資が必要ですが、後工程の技術、特にチップレットのような技術は比較的取り組みやすいようですね。こうした後工程の革新により、エネルギー効率やセキュリティといった重要な要素を強化できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

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