半導体世界ランキング～2020年からの変化は❓～

WSTS（世界半導体統計）が2021年春季半導体市場予測を発表した

WSTSは、1986年に設立された半導体市場に関する世界的統計機関
世界の半導体メーカーが自主的に加盟しており、現在の加盟社数は44社

https://www.wsts.org/76/Recent-News-Release　

🟩2021年の半導体市場規模

世界の半導体市場は2020年比20%増の5272億米ドルになる見通し

高速通信規格「5G」の普及や、巣ごもり需要により史上初となる
5000億米ドルの大台突破する

2020年後半からの経済回復を織り込み578億米ドル上方修正した

🟩1年前はどうだったか?

2020年の世界半導体市場規模は4404億米ドル、過去2番目の市場規模だった

2020年の世界経済はCOVID-19パンデミックの影響で低迷したが、
半導体市場は巣ごもり需要などで、経済失速の影響を打ち消していた

🟩2022年も続伸を予想

2022 年も 9% の成長を続け5734億米ドルと過去最高を更新と予測している

半導体の供給不足は22年まで続く見通しで、足元の非常に強い半導体需要が急速に弱まる要因がなく、2022年には反動減が意識されなとういう

その一方、巣ごもり需要が一服して半導体需要も減速するという声もある

🟩半導体需要けん引役

巣ごもり需要により世界のデータ通信量が増えたことで
データセンター、スマートフォンなどの通信機器向けがけん引している

製品別としてメモリICが+32%成長となっているのはこの影響による
2022年も同じ傾向が続く見込みでメモリは+17%増と予測される

🟩日本の状況

アジア太平洋 (中国を含む) 、ヨーロッパ、日本が 、南北アメリカ と
すべての地域がプラス成長はしているが　日本は他に比べ成長率が低い

円換算での日本の市場規模は2021年が約4兆3500億円、2022年が約4兆5900億円ということ、だが世界並みの成長率を期待したいところ

🟩まとめ

この予測2021年3月までの実績値を基に、世界経済や市場動向なども踏まえてWSTS 会員企業がオンライン予測ツールを使用して作成したもの

予測のように短期的に成長するかは誰にもわからないが、
コロナ後の生活を考えると半導体はインフラとなっているので
長期的には半導体市場は伸びていくはずでしょう