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奇蹟のピーマン

自然環境の中にうまく仲間入りさせた野菜は腐敗せず、熟しきって種子を守り成るべき姿に成ります。

枯れるという当たり前のことをむかえて次の世代へ繋ぐわけです。

元々植物の多くは種子を完成させて土に芽を出させるために実をつけますね、美味しい色のついた果肉を携えて鳥に食べてもらい遠くへ運んでもらい糞といっしょに地面へリリースされる種子もいれば、タンポポの様に風にのってフワリと飛んで行くコロボックル系のロマンチックさんもいます。

また、肥料を与えられ不自然に育った野菜は腐敗して溶けてトロトロになったりしますね。それでは種子は遺せず次の代へ繋がりません。

映画『奇蹟のリンゴ』でも知られる木村あきのりさんのリンゴは腐りません。自然物なのでただただ熟して行くそうで、一年近く戸棚に放置した枯れリンゴは中身がジャムのようになりとても甘くて美味しいそうです。僕は彼の話を直接聴きにいって、彼もいい感じに枯れてきてるなぁと思いました記憶がありますが、それを思い出して枯れピーマンの中でも比較的水分の残ったものを種子とりついでに味見してみました。
飴色の何とも言えぬ芳香でペトペトした中身の一部をほじって口へ、、、甘くて美味しい‼なんじゃこりゃ〜でした。
そういうことかと、妙に納得し膝を打ちました。

黒ピーマンの蒔き時に向けて種子を欲しいと言ってくれた方々へ送付準備をしつつ、鳥の声と森の風に包まれながら地球への感謝が込み上げてきます。

最後まで読んでくれてありがとう。
赤座仁 Dopalfin

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