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本と本の間で

本を読むのと同じくらい、本を選んでいる時間が好きだ。
図書館でも書店でもいい、立ち並ぶ本棚の間をゆっくりと回遊するとき、いつも脳内で何かが分泌されるように感じる。
無数の本と向き合っている時間は、周りの世界はあまり見えないし聞こえない。
現実世界と隔たっている感覚のせいか、本を選んでいるときは「歩く」よりも「泳ぐ」の方が表現としてしっくりくる気がする。

本棚のある場所に行けない時はSNSで本を探す。Twitter(X)で「読了」をキーワードに検索したり、Blueskyの『作品の話』フィードを流し見する。
書店や図書館と違って無秩序な並びになるが、その分普段は手に取らないような本と出会えて面白い。

興味を持ったことを深く掘る性分なので、シリーズものを続けて読んだり、同じジャンルを何冊も読むことが多い。
最近は平安時代に関する本(『光る君へ』に影響を受けて)が続いたが、5冊ほど読んで満足したので次のテーマに移ろうと思う。

ああ次は何を読もうか。
読書と読書の間、束の間の空白は幸せなひとときだ。

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