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ハーモニー

あらすじ

高度に発達した医療と徹底した監視体制によって、人の死が身近でなくなった世界。
女子高生であるミァハとトァンの2人は、社会が掲げる「人々は公共の為に健康・幸福でなくてはならない」という思想を憎悪し自殺を図るが、トァンは失敗しミァハだけが死んでしまう。
13年後、トァンはWHOの組織の一員として活動していたが、突然世界中で人々が同時多発的に自殺する事件が勃発。
「健康・幸福社会を破壊する為、全ての人間は1週間以内に誰かを1人殺せ。さもなくば世界中の人間を一斉に自殺させる」
テレビ放送で実行犯の犯行声明を聞いたトァンは、犯人の思想が13年前一緒に死のうとしていたミァハと同じであることを見抜き、調査を始めるのだった。

感想 

34歳の若さでこの世を去ったSF作家、伊藤計劃氏の作品をアニメ化。ちなみに原作は未読。
SF作品は小難しい用語やら世界観やらで好き嫌いが分かれるジャンルだと思いますが、自分は理解力がないので苦手なジャンルかも・・・。(雰囲気は好きだけどね)
でも、この作品に関して言えば「意外とわかりやすかった」と感じました。
医療と科学が発達し過ぎた世界が舞台で、生命倫理や「生きる」と言うことについて深く考えさせられるお話です。
この作品は2015年公開の映画なのですが、コロナ禍の影響で新作映画が軒並み延期したことで再上映されていました。
この時期に再上映する作品としてこの作品を選んだのには配給側の意図を感じます。
と言うのも、この作品の舞台背景には「大災禍」と言う戦争や未知のウイルスとの戦いがあって、少しコロナとの繋がりを意識させるからです。
何を感じるかは人それぞれだと思いますが、この時期にこの作品を観ることで、大事なことを考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
ただ、残念ながら気軽に観に行ってね!と言える作品ではありません😅
この映画の中では突然世界中の人々が次々に自殺していってしまうという事件が起こるのですが、その描写がかなりエグいです。
もちろんアニメ映画だから必然的に実写よりも表現はマイルドにはなっているのですが、感受性の高い方はそれでもキツイかと・・・。
具体的にいうと、人々が喉元を万年筆や食事用のナイフで抉ってスクリーンが真っ赤っかになったりとかします💦
ですので、なるべく精神力に自信のある方が万全の体調で臨んでもらった方が良さそうです。いやホント。
ちょっと長めになってしまいましたので、今日はこのへんで。

こんな方にオススメ!

グロ耐性をお持ちの方

SFが好きな方







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