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【#読書感想文】幸せなドイツの合理的な生活をしてみたい。"食事作りに手間暇かけないドイツ人、手料理神話にこだわり続ける日本人"

最近ドイツの生活に興味があります。ドイツ人は無駄なお金を使わない合理主義者と言われています。それでも幸せそうなのはなぜだろう。この理由をもっと知りたいと思い、この本を読んでみました。

私もドイツへ旅行したことがあります。私にはドイツの質素がいい意味でシンプルに感じ、自転車と自然が大好きなドイツはとても暮らしやすそうだと感じました。では要約いきましょう。


ひとことで言うと

時間の余裕をつくるために、カルテス・エッセンを生活に取り入れよう。

あれこれと献立に悩んだり、料理に手間と時間をかけたりするより、「ほかのことに貴重な時間を使いたい」と考えるドイツ人は多いようです。

カルテス・エッセンとは冷たい食事という意味で、特に夕食を指して使われる言葉。その名の通り、火を使わない食事です。パンを切って、バターやハムをカッティングボードに並べ、サラダも大皿にのせるだけ。あとは各自でとり分ける、そんな食事のこと。日本では3食とも火を使った食事が多いので、質素に思えるかもしれません。でも器や照明にこだわり、時間に余裕ができた分だけ家族との時間を過ごす。どちらが良いのでしょう。日本では母親ひとりが時間をかけて料理を作り、後片付けをする。作るのに必死で余裕がない人も多いのでは。共働きが増える近年、この役割分担は前近代的なのではないかと感じます。

もちろん家庭によって「違い」があっていいと思います。言いたいことは、今の生活に少しでも疲弊しているのであれば、「やらなければいけない」という思い込みは捨てていい、ということ。手段のひとつです。私も実家に帰ると母親が料理を作ってくれます。私は料理を美味しいと思って楽しんでいますが、家族はテレビに集中することが多くあります。決して会話がないわけでも、不仲でもありません。でも目の前の食事と会話を楽しめないのなら、手作りこそが家族の絆的な考えは違うなと思います。もちろん手作りは嬉しいことに違いはありません。

他人を変えるのは難しいですが、ドイツ人の生活文化に憧れます。


ドイツ人の生活とは

森林や野原で何をするのかといえば、そのなかを散歩したり、ピクニックやハイキング、あるいは美しい並木道をサイクリングしたりなど。友人や家族、恋人同士で散歩に行き、おしゃべりをして過ごすのがドイツ人の一般的な日曜日や休日の過ごし方です。

自然が好きで、お金をかけない過ごし方。日本人の休日といえば、ショッピング、映画やカフェなど何かしていないといけないような忙しさ。どちらがいいかは人それぞれですが、お金がかからないのはドイツですね。その分のお金を住居や旅行のために費やすようです。自然の中でバーベキューとビールを楽しむのも憧れる・・。

ちなみにドイツ人の日常食はパン・ハム・ソーセージ・チーズ・野菜・果物・ナッツ。丸かじりしたり、大きめに切ったり。素材そのままに近い形で食べるようです。


おわりに

この本を読んで、どのように生活に取り入れようと考えました。本書にもあるように、「ドイツ流の冷たい夕食、カルテス・エッセンを取り入れてください」というのではなく、日本なりのアレンジがあっていい。あくまでも"ゆとりの時間"を手に入れることが目的です。


①夜の料理時間をもっと短く
ドイツパンを買う機会とコストがかかるし、日本人なので温かいものを食べたい。結論は温かいオートミールと切ったチーズにしました。オートミールはお湯を沸かして、スープと一緒に5分煮込めばすぐできます。手間がかからないので◎


②木のカッティングボードを手に入れる
少しでも丁寧な暮らし風をしたいので、"うつわ"にもこだわりたい。チーズを切っただけでも絵になるカッティングボードを買います。やっぱり食をいいかげんにすると、ひもじい気分になりますね。


③外ですごす時間を
ショッピングでもなく、カフェでもなく。パンやコーヒー、寒いときはホットワインを持って近くの自然を感じる場所まで散歩してみる。ただ寒すぎる冬はどうしよう。ここは課題です。

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他にも生活に取り入れたい、ドイツの合理的な考え方があり、とても面白い本でした。ドイツから学ぶこと、たくさんあります。

本はこちらからもご覧いただけます。

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