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ツアーレポート: "Doom Red River~day1~"

AbiuroGreen TripeHeteropsyの3バンドでリリースした3way split”Doom Dragon Rising”を引っ提げベトナムのハノイとハイフォンの2会場にて“Doom Red River”と称したショートツアーを敢行。

アートワーク:ゲンキダウン先生

FROSTVOREのGt、フクダさんの招聘に加えハノイのPutrid Vomit Christなど地元シーンの手厚く、暖かいサポートにより実現し無事に終了しました。
そんな2日間にわたる模様をレポート。

当日、Hanoiには先発組(JAL)と後発組(ベトジェット)に分かれ集合。


ベトナムの世界観に衝撃を受けつつ1日目の会場、Hanoi Rock Cityへ。

大体200〜300キャパくらいの会場でAs I Lay Dyingなどもきたことがあるそうです。

楽器屋、ビリヤード台、ゲーム機などが設置されたデカいバーカウンターを進むとフロアに到着。
ゲンキダウンさんにデザインしてもらったこの旅のフライヤーのアートワークがデカデカとステージに映し出される光景は圧巻でした。

Bolt ThrowerやBaroness、Coffins、Borisなどが会場SEで流れる中、徐々にお客さんも集まり18:00よりスタート。
男女比半々くらいで見るからにメタラーな人々のみならず10代くらいの客層もそこそこ厚く、クラストファッションっぽい若いパンクスなど様々なオーディエンスが集ってくれました。
設置していたDOOM FUJIYAMA vol.5のフライヤーとDOOM FUJIYAMAステッカーも割とすぐに捌け、ゲンキダウンさんやトコロザワさんのアート共に海を越えられたのは感慨深いものがありました。

ちなみに現地のメタルシーンでは、ブラックメタルのバンドが10バンドくらいいるそうで確かにDissection着用率が高い気がしました。
また、Hanoiではメタル系のイベントは3ヶ月に1回あるかないかという頻度らしいです。
その影響もあってか心待ちにしてくれていたんだなと伝わってくる雰囲気があり嬉しかったです。

1番手を担うのはPutrid Vomit Christ


ハノイに根を張りつつも余裕で世界水準の暴力的なデス・ドゥームを展開。
Mayhem的なブラッケンド要素やDSBM的なメランコリックでおどろおどろしいアルペジオなど、ANATOMIAなどを彷彿とさせるスタイルでめちゃくちゃ好みでした。

ちなみにこのバンドでBa/Voを担うのが今回宿を提供してくれたHiếuさん、House of Ygraというレーベルのオーナーでもあります。

本ツアー中もSighやAbigailのTシャツを着用しており日本のアンダーグラウンドシーンにも造詣の深い方でした。
Sighの名前はこのツアー中何度か耳にすることとなり改めて深さを実感しました。

2番手はGreen Tripe


塊感のあるアンサンブルにサイケ・ドゥーム的なアプローチの音楽性、そして堂々とした立ち振る舞いで会場を一気に自分達の空気へ持っていくと、釣られてオーディエンスも湧き上がっていくのを感じました。やはり大変素晴らしいバンドです。

現地の歓迎ムードを差し引いても、矢継ぎ早にフロアを牽引していくステージング、それとは裏腹にリラックスした雰囲気で演奏する姿など、帯同バンドとしても非常に頼もしく感じつつ、ライブバンドとしての魅力と実力を余すことなく発揮していたと思います。

ライブ後は1日目にして物販のTシャツが全て捌けるなど超好感触。

特にVoナツミさんのステージングは女性のお客さんにぶっ刺さった様で方々から声をかけられていました。

3番手は我々Abiuro


リハの時点では思うような音を出せず「あ、これやばいかも...」と思ったのですがまあ大丈夫だったのかな?
最前まで来て頭を振ってくれたりモッシュが起きたりと普段あんまりないノリ方をしてもらえて嬉しかったです。そして色んな人に喜びを伝えてもらえて嬉しかったです。みんなありがとう!

4番手はHeteropsy


従来のデス・ドゥーム路線も踏襲しつつ最近はメロデス要素も取り入れ、エクストリームミュージックとして独自に洗練を続ける彼らですが、研いできたものが遺憾無く発揮された素晴らしいパフォーマンスでした。

温まりきったフロアではメタラーやパンクスが入り乱れ、オーディエンスにも各構成要素が響いているのが見て取れました。
ヘッズ垂涎のフレージングの数々とそれを紡ぐ叙情的な展開力を余すところなく会場に見せつけ、深い爪痕を残していたと思います。

オーディエンスはVo デスさんの外タレ感溢れるMCにも皆楽しそうにレスポンスしていて、Putrid Vomit Christが先陣を切ってくれた以降、日本勢3バンドで良い流れを作れたなと実感できました。

そしてトリを飾るのはFROSTVORE


Heteropsyのベーシスト、長谷部さん以外のメンバーに加え、今回ツアーを組んでくれたフクダさんもギターで参加するデス・メタルバンド。

2020年に前身バンドFrostbiteより改名し、コロナ禍なども重なり今回がほぼ初ライブとなるんだとか。
満を持してのライブは本ツアーの大きな見所でもありました。

Heteropsyの趣とは打って変わってスウェデスをインストールしたロッキンなスタイルは初日のクライマックスを飾るにも相応しく湧き上がったフロアを最高潮までリード。
楽曲を知らなくても乗れるキャッチーなグルーヴとHM-2のバズソウなささくれだったサウンドは酒場に鳴るにもふさわしく興奮冷めやらぬ中、1日目は終演を果たすことができました。

彼らの2020年のインタビューも面白いのでぜひチェックしてください。

1日目はこんな感じで終了しました。

集合写真。多分普通にお客さんも混ざってる。
宿の近くのメシ屋。先発組は2回目の来店だった。
ビールのピッチャーで400円くらいだった。


初の海外で気を張っていたのか日本勢はややぐったりしましたが宿の近所で打ち上げをしてこの日は幕を閉じます。早くも最高の1日でした。

2日目のレポートは出来次第またアップしますので引き続きDOOM FUJIYAMAをチェックしてくださいね。

拳銃を向けられるGreen Tripeヤマモトさん。
路地に追い詰めました。この後、自爆し一帯が炎に包まれた。


"Doom Dragon Rising"もまだありますのでぜひDoom Fujiyama Shopで買ってください。
よろしくお願いいたします。

Abiuro 生田

Title:“Doom Dragon Rising”
品番:DF-003
価格:¥1,500
フォーマット:CD

★DOOM FUJIYAMA Shopでも取り扱い中★


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