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絵本 特別講座

先日、久しぶりにあとさき塾の
特別講座にオンラインで参加させて頂きました。

ゲストスピーカーは偕成社の編集者の広松さん。

絵本の世界をほとんど知らないわたしは
ああ、わたしはやっぱり何も知らないんだなぁと
改めて思い知ることばかりで
それはいつものことなのですが、
こんなにも絵本への情熱と願いと好きを
ブレンドされたお話を聞けて幸せでした。

編集者として
絵本をつくるアイディアについて
こんなふうにアドバイスしてくれました。

⚫︎子供の頃の思い出から絵本をつくる
 自分の中に引っかかっていることの中に
 すごい可能性があるかもしれない

⚫︎自分がどんな絵本が好きなのかを
 つきつめていく

⚫︎自分と関係ないとどんなことも
 ピンとくるものにならない

そしてその上で客観的になる。
読者に伝わるように説明ができているか
表現としてわかるようにかけているのか

何だろう。
本当にすごいアドバイスを聞いた気がする。
自分がどんなものを作りたいのか
とことん自分に聞くこと、
それをひとりよがりにならないように
きちんと伝わるように描く。

あたりまえのことみたいだけど
これって全然あたりまえに
出来ることではなくて
とても大切なんだと
とてもシンプルに伝わってきた。

講座の中で紹介してくださった
シドニー・スミスさんの
絵本がすごかった。

映画のイントロのような
最初のページからはじまる
吃音に悩み傷つく少年と
世界一大好きな場所の川のはなし

街のなかをバスから
通りから
ビルの工事現場の横を通りながら
誰かに心の中で語りかける少年
それはいなくなってしまった猫への
言葉だとだんだんにわかる絵本

お父さんもおじいさんも
みんな炭鉱で働いている。
いつか自分も炭鉱で働くという
少年が暮らす海辺の町の物語。

絵がどの絵本も違うタッチなのに
どれも映画のワンシーンみたい。
朝、目を覚まして見えた風景、
騒音が聞こえてきそうな街、
光る波、太陽が沈む海と地下の炭鉱。

素敵な絵本ってこどもにも
おとなにもストレートに
心のいちばん深くにある
静かな泉みたいな
澄んだキレイな場所に
ズキュンって届くのね…

こんな絵もお話も
まずは自分に向き合うところから
生まれるんだなぁ。

満月と地球

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