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『いつもの様に』

世間は、クリスマス、正月と
近づいてきて、
楽しげなムードが感じられますが、
暗いニュースが連日報道されて、
水を差している様に感じます。

私は、
あと数日で退院となる予定ですが、
この時期を
家族と過ごせないことになる方も多く、
寂しげな空気も漂っています。
聞いたところによると、
リハビリも週末の様に
担当者や回数などが変わるものの
行われる様なので、
病室とは異なる時間を過ごせる機会は、
無くならなくて済みそうですね。

季節外れの山の妖怪の様に
「お〜い。お〜い。」
と夕食後に声が聞こえてくることが、
多くなったように思います。
正体は、
車椅子移動のお爺ちゃん。
ナースコールのボタンが無いわけではなく、
自宅の様に大声で、
スタッフを呼んだ方が良いと
思っているのかもしれません。

食事の時に
最初に必ず箸をお茶に浸す方がいます。
本人は、
自然にやっていますが、
同様の年代の方でも
箸をお茶に浸す方を見かけません。
育ってきた環境が垣間見える様で、
面白いひと時です。
自分も気づかずに
何かやっているのかもしれません。

リハビリ入院の病棟とはいえ、
全員元々何らかの病気で
入院しているので、
定期的に処方薬を
服用する必要があります。
食事の時に看護師が、
薬をそれぞれの方に持っていき
服用してもらうということが、
行われています。
退院予定が、
近づいてきている特に問題がないと
判断されると、
日常の為のリハビリとして、
数日分の薬を
必要な時に持参して服用し、
その確認だけしてもらうスタイルに
変わります。
私は、
そのスタイルですが、
他にも数人同様の方がいるので、
その方々も
退院が近いのかもしれませんね。

続く・・・

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