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ずっと進めないまま

夏休みが終わる時期だ。
私の今までの夏休みはと言うと、小学生の時は最後の方に一気に宿題をやるタイプだった。そして母にめちゃくちゃに怒られる。
中学生になると計画的に進めるようになった。
部活動に入って毎日忙しく、夏休みが休みではなかったからなるべく悲惨なことにならないように努力していた。
高校は宿題がなかった。
おばか高の普通科だったから、どうせ宿題を与えても何も変わらないだろうと見放されていた。
それ以前に私の通っていた高校は部活に力を入れていたから勉強どころではなかったんだと思う。
中学と同じで夏休みが休みではなかった。
土日も朝から夕方まで部活。
友達と遊ぶ暇も、恋をする暇も、勉強する暇もなかった。

専門に入ってやっとまた課題が与えられるようになった。
地元に帰らず、自宅で朝から晩までずっとミシンのペダルを踏み続ける。
最初こそノイローゼになりそうだったが、だんだん慣れて楽しくなって自分の服も作るようになっていった。

そして今。
9時半に起床、パンを一枚食べて身支度をして食器を洗ったり床掃除、愛猫の相手など。
母が仕事から帰り、昼食を私が作り昼の一時半にやっとミシンを踏み始める。
普通ならもっと頑張らないといけない。
朝も早く起きて9時くらいからミシン作業を始めなければならない。

でもそれができない。
昼過ぎにミシンを踏み始めることでも私にとってはめちゃくちゃ頑張っているのに。

"もっと頑張らなければ"

と、思ってしまう。

夏休みが終わる期間に学生の自殺者が増えるという記事を読んだ。
確かにそうだろうなと思う。
明日が来るのが怖い。
多分その子達も、今の私とおんなじ気持ちだったのだろうなと烏滸がましくも思っている。

私は毎日が夏休み最終日の気持ちで過ごしている。

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