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ロジックツリーの書き方と活用事例|問題解決、企画立案、意思決定に役立つフレームワーク

こんにちは!

今回は「ロジックツリーの書き方」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。

ロジックツリーとは?問題解決と目標達成を加速させる思考整理術

ロジックツリーとは、問題や課題を階層構造で分解し、原因や解決策を整理するためのフレームワークです。ツリー状に要素を展開していくことから、「論理の木」とも呼ばれ、ビジネスシーンでは、問題解決、企画立案、意思決定など、さまざまな場面で活用されています。

ロジックツリーを用いることで、複雑な問題を要素ごとに分解し、全体像を把握することができます。これにより、問題の本質を見抜き、より適切な解決策を導き出すことが可能となります。

なぜロジックツリーを使うべきなのでしょうか?その理由は、以下の3つのメリットにあります。

  1. 問題の構造を可視化する: 問題を要素に分解し、ツリー状に整理することで、問題の全体像や因果関係を視覚的に把握できます。

  2. 論理的な思考を促す: 要素間のつながりを論理的に考えることで、問題の本質を見抜き、より適切な解決策を導き出すことができます。

  3. コミュニケーションを円滑にする: 問題解決のプロセスを共有しやすくなるため、チームメンバーとの合意形成や意思決定をスムーズに進めることができます。

ロジックツリーは、問題解決だけでなく、目標達成やアイデア発想にも役立つ強力なツールです。本記事では、ロジックツリーの基本的な書き方から活用事例、さらには使いこなすためのポイントまで詳しく解説していきます。

ロジックツリーの基本的な書き方

ロジックツリーの作成は、以下の4つのステップで行います。

  1. 問題の定義: まず、解決したい問題や達成したい目標を明確に定義します。このとき、問題を具体的に表現することが重要です。例えば、「売上が目標に達していない」という問題であれば、「前年比10%減」など、具体的な数値を用いて表現します。

  2. 主要因の分解: 次に、問題を引き起こしていると考えられる主要な原因を、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive:相互に排他的かつ網羅的)の原則に基づいて分解します。MECEとは、要素同士が重複せず、かつ全体を網羅している状態を指します。例えば、「売上が目標に達していない」という問題であれば、「顧客数減少」「客単価減少」「競合他社増加」などに分解することができます。

  3. 因果関係の整理: 分解した主要因を、さらに細かい要素に分解し、要素間の因果関係を整理します。このとき、要素同士がどのように影響し合っているのかを、矢印や線で繋いで図示すると分かりやすくなります。

  4. 対策の立案: 因果関係を整理した上で、それぞれの要素に対する具体的な対策を立案します。このとき、対策の実現可能性や効果を考慮することが重要です。

これらのステップを踏むことで、問題の全体像を把握し、論理的に解決策を導き出すことができます。

ロジックツリーの活用事例

ロジックツリーは、さまざまなビジネスシーンで活用することができます。ここでは、代表的な活用事例を紹介します。

問題解決

問題が発生した際に、ロジックツリーを用いて原因を分析し、効果的な解決策を導き出すことができます。例えば、製品の不良率が高いという問題であれば、ロジックツリーを用いて、製造工程、材料、人材、設備など、さまざまな観点から原因を分析し、具体的な改善策を立案することができます。

他にも、とあるECサイトで、売上が目標に達していないという問題が発生したとします。この問題に対して、ロジックツリーを用いて原因を分析するとどうなるか?

  1. 問題の定義: ECサイトの売上が目標に達していない(前年比10%減)

  2. 主要因の分解:

    • 顧客数減少

      • 新規顧客獲得数減少

      • 既存顧客離脱数増加

    • 客単価減少

      • 購入点数減少

      • 購入単価減少

    • 競合他社増加

      • 競合ECサイトの増加

      • 実店舗のEC参入

  3. 因果関係の整理:例えば、「新規顧客獲得数減少」の原因として、「広告効果の低下」「SEO対策の不十分」「ターゲット層の変化」などが考えられます。

  4. 対策の立案:各原因に対して、具体的な対策を立案します。例えば、「広告効果の低下」に対しては、「広告クリエイティブの見直し」「ターゲット層の再設定」「広告媒体の変更」などが対策として考えられます。

企画立案

新しい商品やサービスを企画する際にも、ロジックツリーは役立ちます。ターゲット顧客、競合製品、市場トレンドなどを分析し、成功するための要素を洗い出すことができます。また、企画の目標達成に必要な要素を分解し、具体的なアクションプランを策定することも可能です。
例えば、健康食品メーカーが、新たなサプリメントを開発するケースを考えます。

  1. 問題の定義:新規顧客層の開拓、既存顧客の満足度向上

  2. 主要因の分解:

    • ターゲット顧客のニーズ

      • 健康維持

      • 美容効果

      • 体力向上

    • 競合製品の状況

      • 競合製品の強み・弱み

      • 市場シェア

    • 市場トレンド

      • 健康志向の高まり

      • 自然派志向の高まり

  3. 因果関係の整理:例えば、「健康維持」というニーズに対して、「免疫力向上」「疲労回復」「ストレス軽減」といった要素が考えられます。

  4. 対策の立案:各要素に対して、具体的な対策を立案します。例えば、「免疫力向上」のためには、「特定の成分を配合する」「摂取方法を工夫する」といった対策が考えられます。

意思決定

複数の選択肢の中から最適なものを選ぶ際にも、ロジックツリーは有効です。それぞれの選択肢のメリットとデメリットを比較検討し、意思決定の基準を明確にすることができます。また、意思決定に伴うリスクや課題を事前に予測し、対策を検討することも可能です。
例えば企業が、新しいオフィスを賃貸するかどうかを検討するケースを考えます。

  1. 問題の定義:新しいオフィスに引っ越すべきか?

  2. 主要因の分解:

    • コスト

      • 賃料

      • 引っ越し費用

      • 光熱費

    • 利便性

      • 立地

      • アクセス

      • 設備

    • 社員満足度

      • オフィス環境

      • ワークライフバランス

  3. 因果関係の整理:例えば、希望する立地の「賃料」が高い場合、立地は悪いとこを選ぶことで「社員満足度」に影響を与える可能性があります。

  4. 対策の立案:各要素に対して、具体的な評価基準を設定し、それぞれの選択肢を評価します。例えば、「賃料」であれば、予算内で収まるかどうか、「立地」であれば、主要駅から徒歩圏内かどうか、といった基準を設定します。

ロジックツリーを使いこなすためのポイント

ロジックツリーを効果的に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

MECEを意識する

ロジックツリーを作成する際には、MECEの原則を意識することが重要です。要素同士が重複したり、抜け漏れがないように注意しましょう。

因果関係を明確にする

要素間の因果関係を明確にすることで、問題の本質を見抜きやすくなります。なぜその要素が問題を引き起こしているのか、その要素が他の要素にどのような影響を与えているのかを、論理的に考えるようにしましょう。

具体的なアクションに落とし込む

ロジックツリーで分析した結果を、具体的なアクションに落とし込むことが重要です。問題の原因を特定するだけでなく、その原因に対する具体的な対策を立案し、実行に移すことで、初めて問題解決につながります。

これらのポイントを意識することで、ロジックツリーをより効果的に活用し、問題解決や目標達成を加速させることができます。

まとめ:ロジックツリーで思考を整理し、成果を上げる

ロジックツリーは、問題解決、企画立案、意思決定など、さまざまなビジネスシーンで活用できる強力なツールです。複雑な問題を要素ごとに分解し、全体像を把握することで、問題の本質を見抜き、より適切な解決策を導き出すことができます。

ロジックツリーを使いこなすためには、MECEの原則を意識し、因果関係を明確にすることが重要です。また、分析結果を具体的なアクションに落とし込み、ツールを活用することで、より効率的にロジックツリーを作成することができます。

以上「ロジックツリーの書き方」でした。

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