大好きだった人を1年数ヶ月ぶりに見た話 1 久々の現地観戦

昨日、夫に誘われて某スポーツチームの応援に行ってきた。
夫の友人がタダ券を数枚もらったそうで、2枚譲ってくれたのだ。

私は某スポーツチームのサポーターだ。
この1年ちょっとの間、試合を観に行くことはなかったけど。

2年前の夏、何気なく発したツイートがバズったことをきっかけにとある男子高校生(通称フラッグ君)と出会い恋をした。
当時の私は33歳、彼は16歳。17歳も歳の差があった。
出会ってから僅か半年後、最悪な形でその恋は終わった。

彼は熱心なサポーターで、毎回必ず試合に来て応援団の中心部にいる。
最近は声出しリーダー的なものも担っているらしい。

去年の2月に恋が終わってからは、彼がいると思うと辛すぎて会場に行くことができなくなってしまった。
自宅のテレビから中継を観る程度のライトなファンになった。
(最初はテレビ中継にたまに映る応援席の彼の姿を見るだけでも泣きそうになるほど辛かったが、最近は慣れてきた)

あれから1年以上経ち、最近はようやく彼のことを忘れつつあった。
(と言いながらも先日迎えた彼の18歳の誕生日以降また思い出す回数が増えたので、完全に断ち切ろうと思い縁切り神社へ行ったりもした)

そんな中で夫に誘われた久しぶりの現地観戦。

また彼のことを肉眼で見てしまったら辛くなりそうだしあまり気乗りしなかったが、幸いにも夫がもらったチケットは応援団のいるエリアから随分離れた場所のものだった。

応援団のいるエリアに近寄らないようにすればまあまあ楽しめるのではないかと思った。

何より、彼とのいざこざがあった後もこのチームと選手たちが変わらず好きだったし、現地観戦にも行きたいとずっと思っていたし。
テレビで観ていてもそれなりに楽しかったが、やはりスポーツは生で観戦するのが一番なのだ。

彼のことは一旦忘れて夫と観戦を楽しもう。

そう思って会場へと向かった。

会場に着くなり夫が

「フラッグ君、今応援団のリーダーやってるらしいぜ!見に行こうよ」

と言い出した。

ぎょっとした。
夫は私と彼の関係を何も知らないのである。

動揺する気持ちを必死で隠し、

「私はいいや。だるいし。1人で行ってきなよ」

と断ると、夫は1人で応援団のいるエリアへと歩いて行った。

しかし。

私も久しぶりに彼の姿を見たい、と思ってしまった。
見たら絶対後悔するとわかっているのに。

大好きだった彼の姿を見たい。
でも見たらまた絶対に辛くなるに違いない。だから見たくない。

でも見たい。
でも見たくない。

しばらく葛藤していた。
私VS私。

結局私は、気が付けば応援団のいるエリアの方へ走っていた。

後悔するとわかっていても、やはり彼の姿を見たかったのだ。

続く

関係ないけど土日マスターに会ったり友達に会ったり友達のお子の子守りしたり、朝から晩まで無理しすぎてめっちゃ寝不足。今にも寝そう。さっさとお風呂入って寝る。

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