補足:■変性意識状態には段階があります

 変性意識状態には段階があります。現象自体は普遍的なものですが、それを翻訳/解釈するマインド(PCで云えばOS)側に発達段階があるからです。テキストやプログラムをどう活用するかが各個人のOS( mind:世界観:思考や理解の仕方など世界を認識する枠組み:認識の粒度)に拠る様なものだと考えると分かりやすいかもしれません。

 個人の発達段階により、その世界観は漸進的にバージョンアップしていく為、自他を含め世界を認識し理解する力も粗い粒度からより微細な粒度へと深まります。健康な発達は樹木の年輪の様に前段階を包摂して超える過程を伴い漸進的に次の段階へと進みます。それをホロン階層、ホラーキーと呼びます。

 自然の階層構造はこのホラーキーによるものであり、原子を含んで超える分子があり、分子を含んで超える細胞があり…と包摂と超越による入れ子構造になっています。

 しかし、何らかの理由からその発達段階の何処かでトラブルが生じ、ホロンの病理:専横性が生じると、健全な発達や全体の機能を阻害してしまうのです。

 精神的な発達でいえば、発達段階の何処かで固着が起こり、以後の健全な発達や全体的な機能を阻害する、歪みを生じさせる、という現象になります。


 変性意識状態の翻訳/解釈をする個人のマインド(OS) には発達段階の深度とその健全/不健全性がある。つまり、その翻訳/解釈をする個々人により、その現象の意味やそこから惹起される反応/効果/影響等は一律ではないのです。


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