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台風の必要性…異常気象を防ぐ…?!

台風が来るのはとても大変なことだとは思います

ですが、人類にとっても海の生き物にとっても「台風」がとても価値があるものだということを今日は記事させてください

台風が来ると海を海底からカキ混ぜてくれます。これによって海の生き物たちにとって大切なエサが増えるんです

特に伊勢などの入り組んだ入江や湾の場合、台風がこないと、普段静かに凪いでいるせいで海底の表面にどんどんヘドロなどが溜まっていってしまうのです

それがバクテリアなどの活動を阻害したり、光合成ができなくなったりして、海の生き物たちが必要とする酸素がなくなる貧酸素になったり、エサのない貧栄養化の原因となる

台風はそれをカキ混ぜてくれるというわけです

また天気も左右します。最近の異常気象とも言われている「線状降水帯」や「ゲリラ豪雨」の発生を抑制してくれる

どういうメカニズムかというと、表面の暖まってしまった海水と下にある冷たい海水を台風が混ぜ合わせてくれます

これにより海水温が下がり、必要以上の水蒸気が上がらないことによって天気が安定するというわけです

特に入江や湾で育つ牡蠣にとっては台風は重要な存在

牡蠣は高い海水温に弱く、また入江や湾で酸素やエサであるプランクトンがなくなってしまうのは致命的なのです

そのために台風のこなかった昨年、三重(伊勢)の牡蠣が大量斃死するなどの事象が発生していました

昨年から史上初、シベリアの永久凍土が溶解るなどの影響で、上から嵐になるような雨雲(低気圧)が降りてくるという現象が発生

その強力な雨雲を跳ねのけて押し上げて…あまり押し上げすぎると日本は猛暑日は続くことになりますが…

昨年の7月はずっと雨でしたが、今年のシベリアはそこまで高気温ではない=水蒸気が上がらない=そこまで強力な雨雲なシベリア前線ではなく、通常通り南からの高気圧がきて、猛暑日が続いています

農家さんも台風が来ないと発育がみたいに、雷や嵐を農法に取り入れているとも聞いたことがあります

余談ですが、台風には名前があるんです

今来ている台風8号は「ニパルタック」ミクロネシアの昔の偉大な戦士の名前だそう

少し昔の情報ですが
台風12号:ジョンダリ:北朝鮮の言葉で「ひばり」
台風11号:ウーコン:中国の言葉で「(孫)悟空」
など

アメリカではハリケーン(タイフーン)「キャサリン」とかニュースで言ってますよね…それなら聴いたことがある方も多いのではないかと

日本だと「台風18号」など番号で呼ぶことがほとんですが

というわけで本日は台風の必要性についてでした、また牡蠣の人オンラインラボでお逢いしませう!


こちらの記事は2021年7月28日にこちらのセカウマックス倶楽部の特典のひとつである「あの牡蠣の人のオンラインラボ」にて投稿されたものです。ほぼ毎日リアルタイムでその実験や研究の成果を投稿しております。またこちらの貝費は【海護る月額募金】として活用されております。こういった一連の活動を応援いただけたらうれしいです☟



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