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天気の南北戦争、冬の台風のメカニズム

牡蠣におけるトラブルのタネ、起点といえばやはり気候変動に伴う「異常気象」

史上はじめて シベリアの永久凍土が溶けたがゆえ、史上はじめて 北から雨雲が降りてくる、史上はじめて それがバリアとなってしまい、史上はじめて 夏に台風が本土に上陸できなかった

それがために「海が台風でカキ混ぜられない」ままに冬を迎える

しかも暖冬…カキ混ぜられないままに海底に溜まった汚泥の中でメタンガスや有害な菌などが発生し熟成され

それが漏れでることで「貝毒」となり、エース生産者がカキ入れどきに1ヶ月近くも出荷停止になるなど

さてさて、この「暖冬」というより「温度差」が、いま話題になってる「豪雪」であるとか「暴風雪」をつくりだしてしまうのであります

仕組みは単純で、暖冬で暖められた空気が、一気に冷えた空間に流れ込む

それにより「嵐」のごとき暴風を生む

季節の変わり目の「春一番」とかがそれです

で、いまなぜ厄介なのかというとその「暖かさ」で「海水」や「地上の水分」が「水蒸気」となって舞い上がったり、上空に溜まっていること

要するに冬に「雪の台風」みたいなものが出来てしまうってことなんです

雪の台風は雨よりも厄介
映画とかで観る「雪山の吹雪」とかを想像してみてください

白いから何も見えない
しかも、雪は粒なので弾丸と化すことも

緩やかに暖かくなり
緩やかに寒くなる

のではなく「急激な温度差」が「異常気象」を生みだすってことなんです

昨日20℃で
今日2℃とか

で、着眼したいのはこの「たった1日や2日」での「温度差」

これが拡がれば拡がるほどに「とんでもないこと」が起きやすくなるって寸法

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この写真、夏の台風ではなく冬、しかも日本海側「雪の嵐」なんです…ヤバくないすか?このデカい雲の下にチラリとみえるのが日本列島です

2021年、今年の1月7日の写真

日本海側で、低気圧がついにあまりに発達しすぎて、実際に「台風」のようになり、しかも史上はじめて「台風の目」までできてしまったという

台風のように見えますが寒冷前線がこじれにこじれた「低気圧」の果てです

その下にチラリと見えるのが日本列島

台風は南から上がってくる

この「雪の台風」は北から降りてくる

なんと南ではまだ台風が発生したりしてます

つまりはやたらと暖かい空気と、やたらと冷たい空気が日本列島の北側と南側にあり、短期間でものすごい温度差を生みだしている

北軍 vs 南軍の戦い…まさに「天気の南北戦争」的な…

暖かい空気が水分を蒸発させ、冷たい空気がそれを冷やして雪にする、をとんでもないサイクルで繰り返すと、とんでもない「雪の台風」が生まれてしまう

気象データとか衛生写真で世界をくまなくみたりしなくても、
「異常気象」を察知し予測するポイントとしては「短期間での異常な温度変化」

ちょっとした知識が自分や愛する人の身を護ることに繋がるかも…?!

最近はこんなわかりやすくて面白く、気が付いたら知識が身についてしまっている気象マンガも、普通に漫画としておもしろいのがスゴい…☟

いま気が付いたんですが、あの情熱大陸に出て話題の気象のプロ 荒木健太郎さんが監修してるからこそのリアリティなんですね、なるほど

本日もご拝読感謝

よかったら僕の環境デザインプロジェクトのファンディング(募金)も応援してもらえたらうれしいです☟

角度は違えど、このブルーモーメントの主人公も、荒木さんも、そして僕も目指しているところは同じ…?!それは烏滸がましいかな…


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