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牡蠣殻がおいしい御肉になる…?!

今日は牡蠣と御肉を一緒に食べるとおいしい!というだけでなく「牡蠣のおかげで御肉がもっとおいしく育つ」というお話をさせてください

牡蠣と御肉はアミノ酸(旨味成分)の種類が違うので、一緒にたべるとより味わいが深くなる、ときに「アミノ酸爆弾」と化します

その効果を悪用…もとい活用して「かき(n)にく」という新たな料理分野を開拓してきたんですが、実は御肉の育成時にも牡蠣が活躍するのです

育成時に牡蠣を使うとさらにおいしくなる!(すでに証明済み)

どう使うのかというと…「牡蠣殻
エサとして「殻」を食べさすんです

牡蠣殻のベースは「炭酸カルシウム
そこに海のミネラルが豊富に含まれてます!

飲み水となる貯水槽に入れたり、砕いてエサに混ぜたり

殻は水溶性なので貯水槽にいれると、その塩分やミネラル、カルシウムがその水にいい感じに溶けだして、それを飲めばさらに御肉がおいしくなることがすでにいろんな御肉で証明済み

牡蠣殻は多孔性(いっぱい小さな穴がある)なので汚れを吸着したりして水もキレイにしてくれる効果まである

実際のところ、ここまでこだわって御肉を育てるエリアはそもそも「水」がキレイなところが多いのでこの牡蠣殻による水質浄化能力はあまり活きませんが…(殻による水質改善についてはまた別の機貝にカキますね)

ちなみに注意点!
この牡蠣殻の浄化能力がゆえに一歩間違えばこの殻自体が「汚染の塊」になる…そんなものを食べた牛さんや豚さんは当然。。

なので安全安心なセカウマ認定海域の牡蠣殻でないとオススメできません

実は今日も九州は霧島の地鶏の養鶏家さんに頼まれて牡蠣殻を大量に送る手配をしました

で、またそこで育った御肉と牡蠣でコラボ料理を紡ぎだす・・・廻る廻るよぐるぐるグルメ!

これのなにが環境デザインなのか?というと

牡蠣には「剥き身」という製品があって、それは牡蠣の殻を外して売るんですけど、そのときに大量に殻が残ってしまう…それを活用できるんです

※余談1:殻は海に棄てると、溶けてまた殻になって帰ってくる。牡蠣の殻の育ちを良くしてくれる促進してくれるんですけど

そんな捨てる殻が「御肉をおいしく」してくれるなんて!

※余談2:牡蠣殻の他の用途としては肥料やファンデーションになってます←塩抜き必須!

とはいえ、やはり「輸送」の問題(排気ガスなどなど)があるんですけどね…なにか活動するとどうやってもエントロピー(ゴミ、無駄、害)が発生してしまう…その話はまたあらためて

環境デザイナーとして、そのあたりの改善策も日々練り練り

以上、今日は「牡蠣殻がおいしい御肉になる」というまさに「ぐるぐるグルメ(循環する美食)」な環境デザインの話でした

というわけでまた牡蠣の人セカウマオンラインサロンでお逢いしませう!セカウマックス!


こちらの記事は2019年11月25日にこちらのセカウマックス倶楽部の特典のひとつである「あの牡蠣の人のオンラインラボ」にて投稿されたものです。ほぼ毎日リアルタイムでその実験や研究の成果を投稿しております。またこちらの貝費は【海護る月額募金】として活用されております。こういった一連の活動を応援いただけたらうれしいです☟


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