見出し画像

介護の話「ケアにテンプレも正解もない」

とある介護事業所で責任者をしながら明日から朝5時起きで朝活する男、Tatsuyaです。

「全てがケースバイケース」

もうこれが今日の全てです。

もう書くのやめていいくらい。

けど、せっかくだからもう少し詳しく。

このケースバイケースっていうのは「その時どうやって」だけではなくて「誰がその人に対して」も含まれます

例えば利用者Aさんがちょっとしたミスをした時。

信頼関係ができている私が「バカだなーw」と笑って言うのと、
信頼関係のない職員が「バカだなー」と真顔で言うのは違いますよね?

当然前者であればAさんも笑ってくれるだろうし嫌な気持ちにはなりません。

しかし後者であればAさんはムッとした顔をして怒り出すかもしれません。

つまり適切なケアの仕方や関わり方は利用者の数だけあるのではなく、介護者の数×利用者の数だけあるんです。

「良し悪しのボーダーライン」

さきほどの「バカだなー」という言葉。

当然字面だけで見ると完全アウトです。

馬鹿とは相手を侮辱する言葉ですから、精神的虐待に当たる可能性もあります。

他にもコミュニケーションとして軽く肩を叩くようなボディタッチも、「肩を叩く」という文面だけで言えば身体的虐待にあたります。

しかしこれらはセクハラと同じで「受けての感覚に依存する」という特徴があります。
※もちろん、悪意を込めて行うものは受けて云々に関わらず全て虐待です。

つまり、相手との信頼関係を築いた上で行わなければ、それは相手にとって不快な行為と認識され、コミュニケーションのつもりが虐待になることもありうるのです。

そういった言動自体がいいわけではありませんが、私個人としてはダメとは思いません。

むしろそれを言われて笑っていられる関係が築けていることは評価に値するはずです。

「認知症も様々」

現代医学では認知症に対する治療薬はありません。

認知症になったら治ることはなく、できるのは進行をいかに遅らせるかどうかです。

認知症は大きく分けて5分類
①アルツハイマー型
②脳血管性
③レビー小体型
④前頭側頭型
⑤ピック病などその他

①から順に割合として多いものです。

一般にアルツハイマー型認知症の初期には「認知症初期薬」(アリセプトやドネペジル)という薬が使われます。

作用はざっくり言うと「脳の活性化」で、脳の動きを活性化させることで進行を遅らせるのが使う目的。

自身が若年性認知症でありその生活体験を伝えている丹野智文さんという方がいます。

この方は初期薬を服用しており、服用によってどんな状態になるかを語られています。

初期薬を飲むと脳が活性化するため、常に頭がグルグルと活動しています。夜も脳が働くため眠りが浅くなり、眠っても極彩色の夢を見ることがありました。脳が働いてくれるから仕事を続けるには必要ですが、少し興奮気味になり疲れてしまうことも多いです。

これは認知症ケアに関わる人間にとってはとても貴重なお話でした。

初期薬を服用すると脳が活性化する。
これを理解力の落ちた方が服用すると興奮から怒りっぽさに発展し、暴力的になってしまうケースが多くなります。

浅眠になるため夜もうまく眠れず、昼間に眠気が来て昼夜逆転になる人もいるでしょう。

そして暴力的になると今度はそれを落ち着かせるために新しい抗精神薬などが処方される。

これは薬が薬を呼ぶ悪循環

もちろんその薬が合う方もいるので、一概に全ての初期薬が不要であるということではない。

しかし、認知症初期=初期薬を飲み続けるが万能なアプローチでないことは明白。

キチンと利用者さんの様子を観察しながら、できるだけ初期薬や抗精神薬を使わないケアを目指すことを強くお勧めいたします。

なぜならそれらは関わりで改善するケースもかなり多いから。
手間も暇も苦労もありますが、ぜひ自然な形で人間的な関わりで改善を図る努力をしていただきたいです。

今回も長い介護話にお付き合いいただき誠にありがとうございます。

明日のために早めに寝るとしましょう✨
おやすみなさい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?