【note】夢だけでは食えないが、夢がなければ食えない

先日、とある高校で、理工系大学への進学向け模擬講義を行った。
いや、過去に資格取得をテーマにした高校生向け講義を行ったことがあるが、今回はほぼ理工系の講師になりすまして(でも工学部で講義は行ってるし、そもそもエンジニアだし)講義を行った。

講義が終わり、帰り支度をしていると1人の学生が質問に来た

「大学受験と資格取得のどちらを優先すればいいでしょうか」

質問の内容は端的には、そういうことだった。講義の中で「資格はできるだけ取っといた方がいい。どこで何に役立つかがわからないから」と言った。私の例として趣味で取った国内旅行取扱管理者(国家資格)の話をした。

学生は、JAXAに就職したい夢を持っていた。面白かったのは、母が星が好きだからという理由で自分も宇宙に興味を持つようになったってこと。きっかけなんて人それぞれだし、母が星が好きって理由も素敵だと思う。マザコンなんて思うやつもいるだろうが、人は人だし、まして多様性の時代だし。

で、アイデアを伝えると、なるほどぉ~って感動された。私的には大したことを言ったつもりではないが、時間を大切にすること、大学では自らカリキュラムを作らなければならないけれど、そればかりに捉われるではなく、学生時代しかできないこと(遊びを含めて)も大切ということを講義で伝えたのが、多分学生には響いたのかもしれない。

後々調べたら、偏差値の高い高校ではなかった。もっとも私も偏差値が低い高校を卒業したけれどね。だけど、受講した学生のうち何人かは真剣に聴いていた。まぁ、偏差値が低くても学校で学べることはたくさんあるし、将来を真剣に考えるのは、偏差値なんて関係ないだろうし。

さて、数年後、質問に来た学生は、JAXAに入れているのだろうか?結構難関だと思うが、でも夢はデカい方が面白いと思う。

もちろん、夢だけでは食えないけれど、夢がなければ食うことは難しいし、きっとつまらない人生になる。

それに宇宙関連はJAXAだけではなく、ロケット開発分野であれば三菱重工もあるし、それに、NASAなんてさらに夢のまた夢のその先もある。

学生に幸あれ!

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