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できることなら褒められたい

・世間でいう大人って一体なんなんでしょう?ただ図体がデカくなったら大人って訳でもないし、子どもじゃないから大人ってのも短略的で、なんだかずっと腑に落ちない。

・実際、私はどう見ても子どもじゃないんだけど、大人かと言われると…うわああああってなっちゃう。税金はしっかり納めてるし所得税も住民税も超払ってるし、電車もなんらかの施設の入場料金も大人料金だけど、なんか子どもの頃より嫌な方面での成長ばっかりしちゃってる気がする。

・無駄な体力を使いたくなくて行動範囲を制限してみたり、無駄な気力を使いたくなくてすぐ諦めちゃったり、なんかつまんなくなっている気しかしない。

・そんな現実に逆らいたくて一人で国内旅行も海外旅行もいったりしてみたけど、その程度の行動は極々一般的で、本当の意味での満足とは程遠い。別に芸人になりたい訳でも、伝統芸能を継承したい訳でも、悟りを開きに島へ移住したい訳でもないんだけど。

・大人になればなんでもできるって子どもの頃に思っていた訳ではない。周りの人を見ていたらそんなのわかる。先生、親戚、街を行き交う人々…。みんなそれぞれに思うところがあるのかないのか知らないが、皆「普通に」生きている。

・普通の尊さはもちろんあるが、自分の意思として普通を選び取らないと納得感は低い。ただ流れ着いた先を「普通」として逃げ道にするのはよくない。それは子どもの頃からずっと思ってはいる。

・ここでいう「普通」は平均的な暮らしを送ることが目的になっていて、そこから逸れる行動を悪の様に考える感覚である。やりたいこととか全くなくて、無為に生きている今の私は、その最たるものである。

・正直、人生での大きな失敗がまだ無い。小さな失敗、中くらいの挫折は人並みにしてきたけど。人は一度落ちぶれたら戻ってこれないって思っちゃってるし、こうなったらもう最悪だ。身動きも取れないつまらん奴一直線。

・TVでよく見る波瀾万丈に憧れている訳では無いけど、今の人生どうにもこうにも、と思い続けているのがむず痒い。

・でも、こうやって生き続けているのは偉いと思います。みんな違ってみんないい。私は偉い。こうやって時々考えているのも偉い。

・出来ることなら褒められたい。大人になるって難しい。

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