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無形資産を担保に融資できるか

無形資産は転売しにくい。それゆえ、金融機関にとっては転売しにくい無形資産を担保に融資するのはリスクが高い。一方、アメリカでは銀行規制緩和により、特許や著作権など一部の無形資産を担保にした融資が行われている。今後、日本経済において無形資産投資を促進するためには、将来のロイヤリティが見込める特許や著作権などの無形資産を担保にした融資を促進する制度の整備が必要になってくる。

また、有形か無形かにかかわらず、投資が収益を生み出すには時間がかかる。さらに、無形資産への投資による収益の計測は容易ではない。その一方で、近年の金融市場は短期収益を重視する傾向にある。このような状況下では、短期で利益をもたらさない投資に企業が慎重にならざるを得ない。今後、日本企業が国際競争力を取り戻すためには、金融機関が今以上に中長期的な視点で事業を評価し、リスクを取る必要がある。そのため、企業の非財務情報が今後ますます重要性を増してくると予想される。

#日経COMEMO #NIKKEI


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