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■No.11 令和2年度 学級通信01号 発行

今年度の学級通信を発行しました。

タイトルは「ダンデライオン」です。

その理由については、本文で説明しています。

こうした社会状況、学校現場の状況の中で、色々なことを考えました。

しかし、目の前に子どもたちが元気よく登校してくる以上、今できることを一生懸命したいと考え、発行しました。(発行イメージは最後にあります。)

■全文紹介①(前書き)

 桜の花も満開を迎え、いよいよ令和二年度も春を実感する季節となりました。保護者の皆様には、日頃より学級に対するご理解ご協力をいただき、本当に感謝しております。ありがとうございます。
 改めまして、今年度6年生の担任になりました古舘良純(ふるだて・よしずみ)です。一年間よろしくお願い致します。
 久慈市出身のイノシシ年で今年37歳になります。体を動かすこと、とにかく学ぶことが好きです。しかしここ1年ひどい腰痛に悩んでおり、日常生活に影響が出ることもしばしば…。気合いと根性で乗り切れる歳でもなくなってきたので、きちんと向き合おうと考えています。
 赴任して2年目になりました。以前は千葉県で十数年勤務していました。高学年を担任することが多く、6年生は「5年連続9回目」となりました。しかし、毎年出会う子どもたちとつくりあげる一年は、唯一無二の大切な思い出になります。きっと、この学級での1年間も、何にも変え難い宝物になるでしょう。
 不安定な社会状況で、学校現場も目まぐるしく状況が変化する毎日です。行事の見直しや変更など、我々教職員も見通しが持ちにくいというのが現状です。
それ以上に、子どもたちや保護者の皆さんも心配や不安があることと思います。ぜひ、限られた中で何ができるか、何が子どもたちにとって良いことかを考え、手を取り合っていただけたら幸いです。よろしくお願い致します。

■全文紹介②(タイトルの意味と込めた願い)

 6学年スローガンは「希望〜自分を信じて〜」です。イメージカラーは「黄色」になります。その色から連想したものが「タンポポ」でした。そのまま使うと低学年っぽくなると感じたので(笑)、英語に変換し「ダンデライオン」にしました。
そして、全員が教室で咲き誇って欲しいと願い、サブタイトルとして「〜一面に咲くタンポポの花〜」を加えました。
 タンポポは、風に負けぬよう、葉を地面に這わすように伸ばします。根は太く、深く張ります。茎は長く、しなやかで、綿毛を遠くへ飛ばそうと耐え抜きます。誰に水をもらうでもなく、懸命に咲き続けます。そして、老若男女に知られ、愛される花です。
 子どもたちも、自分の心の芯を太く持つことを大切にしてほしいと考えました。自分自身を高く高く伸ばしてほしいと考えました。そして、3月には小学校を立派に巣立ってほしいと願い、このタイトルにしました。

■全文紹介③(教室にあふれさせたい言葉・無くしたい言葉)

 子どもたちと、「言葉」について考えました。あふれさせたい言葉1位は「ありがとう」で、無くしたい言葉で多かったのは「死ね」でした。
 教室に「ありがとう」があふれる行動を増やし、「無くしたい言葉」を徹底して無くしたいと思いました。言葉が変われば考え方がプラスに向かいます。未来の自分は言葉がつくります。

■全文紹介④(視野を広げて)

 6年生になり、1年生の手伝いや、校舎の朝清掃など、常時活動が展開されています。また、入学式では会場準備をしたり、委員会ではリーダーシップをとったりするなど、何かと「6年生」としての動きが多くなっています。
 そんな中、児童総会の議案書を丁合する作業がありました。約半数の子が会議室に集まり、作業に協力してくれました。
 手伝いも、朝清掃も、丁合作業も、その全てが「自分の時間」を「他者のため」に使うことです。そして、遊びたい気持ちを抑えて誰かのためにした行為が、「6年生」としての目指すべき姿を日々つくりあげることにつながります。
 目先のことだけではなく、視野を広げてものを見て、考え、動ける人になりたいものです。
 そうした行動への素晴らしい一歩を踏み出せていると感じています。

■全文紹介⑤(三週間を終えて)

 子どもたちの持っている力や、もっと伸ばしたい所、直さないといけない部分や改善点が見えてきました。
 個人のこととしては、関係性をつくる意味で「相手意識」がもっと必要であり、集団のことで言えば一体感を生む意味で「目的意識」の視点が必要だと感じました。
 それでも、日を追うごとに高まる授業への姿勢や、当たり前を当たり前にしていく声かけなど、頼もしさを感じることも多々あります。
 この三週間、私自身は楽しく過ごすことができました。これからも、一年後を見据えて一人一人と向き合い、子どもたちを信じ抜きたいと思っています。

■発行イメージ(B4白黒にしています)

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■学級通信で言葉を届けたい

学級通信を出すことの意味として「保護者へ学校の様子を伝える」「子どもの様子を届ける」などの価値があると思います。

同時に、「子どもたちを育て」「教師を育てる」という価値(の可能性)があると思っています。

もしかしたら、このような長文の学級通信は今の時代には合っていないかもしれません。

「手軽」でもなく、「時間」もかかり、「生産性」にかける...からです。

僕の感覚だと、教師のアウトプットの場が減っているように感じます。文章を書くことや、自分の言葉で綴るなどの機会が失われているということです。

インターネット上ではアウトプットしている教師も多いように思いますが、 他者意識が格段に違うと思います。

目の前の子どもたちや保護者へ届ける言葉は、SNSやブログに書く言葉とは少なからず違うのです。読みたい人が読み、フォローワーだけが解釈するような文章ではなく、色々な子どもや様々な家庭へ届ける文章を書くことが必要になります。

そうした思いや願いを届ける意味で、学級通信は教師を鍛えてくれます。


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