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■No.25「はじめに」②

公立小学校教師の古舘良純です。この度、「教師と子どもを育てる学級通信」という書籍を書かせていただきました。明治図書さんから発売になります。そこで、「はじめに」部分をちょっとずつ紹介しようと思います。

情報は随時更新していきます。
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はじめに(No.24の続き)

 しかし不思議なことに、学級通信に関する書籍が出回ったり、SNSで情報を発信したりと、学級通信を発行する方は後を断ちません。それどころか、タブレットを使って手軽に作成できるようになったり、写真の取り込みや編集が楽になったりして、学級通信を発行する先生が多くなっているように感じます。また、紙媒体ではなくメール配信での実践など、学級通信の新しいスタイルが生まれ始めているのではないかと感じます。

 SNSの学級通信に関する投稿では、若い先生方を中心に書き方やテンプレートが紹介されています。ベテランの先生も軽く100号を達成するなど、働き方改革が叫ばれる教育現場において、

学級通信という文化は根強く残っている

 ことがわかります。


 本書で大切にしている考え方として、学級通信発行の良し悪しを問いたいわけではないという願いがあります。学級通信の発行にはメリットもデメリットもあります。書く派・書きたい派、書かない派・書きたくない派には、それぞれの主張があり、何が正しいとは言い切れません。

 私も時々、「学級通信を出さなければどれだけの時間を生み出せただろう」と考えることがあります。

 学級通信にかけてきた時間は計り知れないからです。「もっと子どもたちのノートを見る時間が生み出せたのではないか」「もっと教材研究や授業準備に時間をかけてくるべきではなかったか」と学級通信発行のデメリットを考えてしまいます。

 しかし、様々自問自答するものの、学級通信を書いてきて良かったという結論に達します。書いてこなければ、今の自分は無かったと言い切れます。それほど、学級通信は私自身の成長に欠かせないものだったからです。

 学級通信を発行した年は、通信を製本して手元に残しています。地域の業者に依頼して形にしています。私は、そうした学級通信集を今でも読み返す時があります。そうすると、10年前の通信だとしても、その時パソコンに向かって写真を取り込んだり、文章を打ち込んだりしていた時間が鮮明に蘇ってきます。

 パソコンに向かって写真を眺めながら、子どもたちの成長を喜んだり、どうしたら保護者に伝わりやすくなるかを考えたりして通信を書いていた時のことを思い出します。


 以上、第2回「はじめに」でした。次回、これからの古舘自身の学級通信についてご紹介します。

お読みいただきありがとうございました。
次回もよろしくお願いします♫

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