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スワンプロックってなんやねん?
若い方ならよほどのROCK好きしか知らないと思うんだけど、60年代末期から70年代初めにかけてスワンプロックという音楽が注目を集めたことがある。
私がROCKを聴き始めたのは1973年から。
当時はサザンロックが注目されておりスワンプの時代は終焉に近づいていた。
私は学生時代にはスワンプがサザンロックに進化したのかと勘違いしていたのだが、似て非なるものだ。
スワンプとはアメリカ南部の湿地帯のこと。音楽的にR&B、BLUES、ゴスペルなどの黒人音楽やカントリーミュージックをROCKとミックスしたドロドロの音楽をスワンプと呼ぶようになったのだ。
サザンロックは単純だ。南部出身のミュージシャンのサウンドならジャンル関係無しにサザンロックと呼ぶようになっていったのだ。キャプリコーンレーベルのアルバムを片っ端から聴いてみると私の言ってることが理解できるはず。
ただし60年代末期から活動していたALLMAN BROTHERS BANDなどは素晴らしいスワンプサウンドを聴かせてくれる。
英国にも素晴らしいスワンプ系ミュージシャンが多数存在するのだが、今回はアメリカの代表的ミュージシャンを紹介したいと思う。
英国編はお楽しみに!
CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL/WILLIE AND THE POORBOYS
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1960年代末期CCRの人気は凄かったらしい。
1969年にはバイヨーカントリー、グリーンリヴァー、ウィリーアンドザプレイボーイズの3作品を発表している。どれもが傑作だが、ウィリーが一番好きかな。
スワンプロックという言葉はCCRそのものなのだ。
FORTUNETE SON
THE BAND/MUSIC FROM BIG PINK
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THE BANDの音楽はスワンプなどでは無いと豪語するバンドファンが居るけど気持ちは判る。THE BANDの音楽だと言いたいのだ。しかし初期のアルバムなどスワンプの指標と言って良いアルバムなのだ。
このファーストアルバムは1968年に発売されている。
68年というとサイケな時代。この時代に発表されたダウントゥアースなこの作品は欧米のミュージシャンに大きな衝撃を与えた。
THE WEIGHT
ALLMAN BROTHERS BAND/IDLEWALD SOUTH
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1970年に発表された2作目のアルバムだ。
このアルバムもTHE BANDと同じ。
オールマンブラザーズの音楽なのだ。しかしスワンプの要素は全て満たしている。
DONT KEEP ME WONDERIN
DELANY&BONNIE/HOME
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デラニー&ボニーの音楽こそスワンプの原点だろう。
HOMEは1968年にSTAXレコードで録音されたのだが、発売中止になってしまった悲劇のアルバム。
彼らの曲をラジオ放送で流したところ評判は良かったのだが、白人が歌ってることが知れると黒人達から相手にして貰えなくなってしまったのだ。翌年エレクトラと契約してセカンドアルバムを発表する。このアルバムがヒットしてようやくこのアルバムは発売された。
MY BABY SPECIALZES
JESSE DAVIS!
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ジェシエドデイビスのファーストアルバムだ。
彼は3枚アルバム発表しているが1970年発表のこのアルバムが一番好きだ。
70年代にはセッションギタリストとして大活躍している。
WASHITA LOVE CHILD
RY COODER/INTO THE PURPLE VALLEY
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ライクーダーもスワンプの枠には入り切らない才人なのだが、一番スワンプ色が濃いのはこのアルバムだろう。
MANEY HONEY
RITA COOLIDGE/THE LADYS NOT FOR SALE
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スワンプ女王リタクーリッジの登場だ!
このアルバムは3作目のソロアルバム。
リタというとスワンプファンにはマッドドックスでのスーパースターでの熱唱だろう。
でもこのアルバムもしみじみと良いのだ。
MY CREW
DIANNE DAVIDSON/MOUNTAIN MAMA
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ディアンヌデヴィッドソンの3作目のアルバムだ。エリアコード615のメンバーがバックアップしているがカントリーでは無く素晴らしいスワンプサウンドなのだ。
MOUNTAIN MAMA
TRACY NELSON/SWEET SOUL MUSIC
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もう一人素晴らしい女性スワンパーを紹介させて頂きたい!
トレイシーネルソンだ。
このアルバムは1975年に発売された3枚目のソロアルバム。
ジャケ写真の素晴らしい作品は内容も素晴らしい。このアルバムもそう!
SWEET SOUL MUSIC
LEON RUSSELL
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大御所レオンラッセルの登場だ。
このアルバムがファーストアルバム。
問答無用の大名盤なのである。
DELTA LADAY
JOHN PRINE
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このアルバムはジョンプラインのファーストアルバム。
最高に素晴らしいアルバムなのだ。
HELLO IN THERE
もう1曲!
ANGEL FROM MONTGOMERY
DAN PENN/NOBODYS FOOL
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まだまだ紹介したい曲沢山あるんだけど、キリが無いので大御所ダン・ペンのこの曲でラストにします。
NOBODYS FOOL
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