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2023佐渡国際トライアスロンその③【スイム編】

起床〜最終準備

3時。iPhoneのアラームが鳴るほんの少し前に本能的に起きた。今回もまた割とぐっすり眠れた。これだけでも気分的には儲けもんだ。同室ではY山さんとH賀さんがA、F岡さんはBなので別行動になる。

まずはさっさと「どうせやらんならんこと」を済ませる。
・ゼッケンタトゥーシール貼付
・心拍乳バンド装着(ズレ防止のテーピング追加)
・トライスーツ着てオマタにシャモアクリーム
・アンクルバンド巻き

そして、こないだの皆生のラン終盤にガーミンがくたばった教訓を元にGPS設定を「スマート」にしておく。これでバッテリーは持つ・・・はず!!
では朝飯にいきましょう。

気分がアガるやつですね

問題はその後の軽量化プロセスだけども、今回も時間を分けて第二陣攻撃でうまく処理することができた。たぶん、五島のようなことは、無い・・・はず。

会場入り

その後荷物の最終確認。佐渡はT1=T2=フィニッシュエリアだからあまり余計なことは考えなくて良いのが助かる。そして宿も近いのでなおさら。4時過ぎに万端整ったのでバイク引っ張り出して(最後に圧上げてから)Y山さん達とゆるゆる会場へ向かう。辺りはまだ真っ暗だ。

フィニッシュゾーンあたりからバイク・ランスタートゲート方面を見た図

選手が次々と訪れてバイクラックへのセットアップに取り組んでいる。それとは別に選手の流れが横の体育館に続いている。当日最終受付だ。ここでアンクルバンドの動作確認をして、スイムキャップを受け取る。佐渡のキャップはスピード製のシリコーンがずいぶん厚い、しっかりしたものだった。

あとはバイク周りのセッティング。バイクシューズ、ランシューズ、メット、ゼッケンストラップ(佐渡はバイク後ろ、ラン前にすれば一枚で良い)、T1/T2それぞれの補給などを最終確認してOK。マグオンを吸い、アミノバイタル粉を飲んでBCAAをチビチビやりながらトイレ渋滞に突撃する。

高級弁当箱(笑)にはマグオン、ライスピュレ、モルテン、エネもちを詰めた。ボトルにはいつものマグオン10個水溶液。

渋滞

トランジションエリア脇の仮設トイレは男子用10個に女子用4個ぐらいの感じで、男子の列はエリア出口近くまで伸びていた。この時点で4時45分。5時15分までにスイムチェックをしろとのアナウンスが流れている。うーん30分あればさすがにどうにかなるか。

並んでいるとDevinがやってきた。「Hey Tai! 調子はどう」「うーん・・・良い、ということにしとこう。Devinは」「Perfect!!」イイネ。そしてスイム→バイク、バイク→ランのそれぞれの流れやらいろいろ質問に答える。「You、なんでも知ってるな」「そりゃ2回目だから」

Devin、今からトイレに並んだら間に合わないんじゃねーの、と思ってたら海の方を指さして「あっちのめっちゃでっかいトイレに行くわ」と言って消えていった。あーそういうことか(笑)

東の空がじわじわと明けてきた

なんとか5時10分くらいに行列を消化し、ウェット・スイムキャップ・ゴーグル持ってスイムチェックへ。いつものまっずいアミノバイタル(ごめんなさい)の配布もやってる。当てにしてはいけないけど、助かる。

やはり佐渡のロング1000人規模のウェット着た変人の群れはド迫力だ。全員これロングを完走するべく集結したとんでもない(一般の方からすると)体力お化けの集団なわけで、自分がこんな中にいるのが不思議な気分だ。

一応軽く試泳へ。聞いてた通りぬるま湯のような海水温だ。30度なんて、市民プールでもだいぶ暑い。ウエット着たくないぐらいだけど、クラゲ多いっていうからしょうがない。それにしても佐渡の遠浅は珠洲以上。これまた感覚的にとても助かる。

どうやら今回もパニくらずに済みそうという安堵感が得られたのでさっさと引き上げてスタート地点へ移動。またDevinにあった。なんかビニール袋に入れた白いクリームを渡してきて「誰かにもらった。クラゲ避けらしい。残ったらまた誰かにあげて」。へーと思って塗ってみたが、これただの日焼け止めなんじゃねーの?(後で調べたら、本当にクラゲ避けクリーム兼日焼け止めが売られていた)

リーダーにもすれ違って声をかけたが、目が三角になっててめちゃくちゃ集中してて全然聞こえなかった模様。うわーこれマジで燃えてるぞリーダー。今年はランで会おうね。

スタート

一応砂浜のスタートエリアには、60分〜70分/70分〜85分/それ以降、のように予想タイム順に整列するようにプラカードが掲げられていた。自分は普通に考えると85分がギリギリ、下手すると90分になるので迷ったが、やはりボリュームゾーンに並んでしまうとバトルが酷いことになるから、分不相応なやや前の方に並んで最初だけダッシュすることにした。ガーミンのトライアスロンモードを起動。

1分前。30秒前。10秒前。5、4、3、2、1 スタート!佐渡の長い長い一日が始まった。

浜辺で係の人たちがバナーを腰の位置に持っていたやつをバーッと上に掲げ、その下を潜って走り出す。1000人一斉だからかなりのバトルを覚悟していたが、横に十分広がるスペースがあったこと、前の方から出たことなどがよかったのか、皆生のような酷いバトルはほとんどなかった。

もちろん、しばらく行くまではしょっちゅう腕・足が当たり、その度に「ありがとう、ごめんなさい」を唱えていたが、なーに五島や皆生のことを思えば全く平気だ。とにかく落ち着いて沖の第一ブイを目指す。

去年は皆生がデュアスロンになった関係で、佐渡が数年ぶりのOWSだったこともあって序盤パニック状態になりかけて非常に苦しかった。でも今年はもう4戦目だ。やっぱり「慣れ」って大事だなと思った。

巨大な「お灸」のような形をした第一ブイに到達。これで気分的には4分の1クリア。あとは200m進んで折り返して岸に戻れば半分だ!しかしロングジョンでも暑い。やっぱりしばらく掻いては首元を開いて水を通して身体を冷やしながらになる。

一周目も終盤、岸に近づいてくるとまず海底に岩ゴロゴロエリアが見えてくる。それを過ぎたら砂紋が綺麗に見え始め、こうなるとあとは数100メートル。この辺でチクチクーッと数回刺された。が、珠洲の時ほどの痛みではなく、あまり気にならなかった。これ以降、一度も刺されず。もしかしてさっきのクリームが効いてたのか?(どうやらそうらしい)

一周目終了、着岸!腕のガーミンは42分台だった。これは自分にしては上出来だ。ヨシ!ちょっと気を良くしつつ、水をもらって再び海へ。

二周目

バトルは全体的に大したことなかった代わりに、二周目になっても散発的にずーっと続く感じだった。無理も無い、自分の泳力は順位でちょうど半分くらいのボリュームゾーンにいるのだから・・・

二周目も焦らず淡々と樽型のブイを一つずつクリアしていく感じで進む。よく上位選手の話を聞くと、誰それと一緒だったとか、誰ぞについていったとか、そういうことを言ってるけど、自分みたいな場所にいると周りの選手なんて誰が誰だか?よっぽど変なウェットでも着てない限り絶対わからんよなぁ・・・

などと思いながら第二ブイも周り、ヨッシャもう大丈夫、あとは上陸するだけ、終わったも同然・・・と思えるのは他の大会で、佐渡の場合は190キロのバイク、そして33度予報の灼熱の海沿いランが待ち受けていると思うと憂鬱になった。でも、行くしかない。

スイムアップ

岩ゴロゴロエリアを抜け、砂紋をみながら最後(ここが長い)の区間。ビーチから実況のアナウンスが少しずつ近くに聞こえてくる。最後、手が砂をかくぐらいまで粘って立ち上がった。ガーミンは1時間25分台。昨年にくらべ数分改善している!

スイム 1時間25分50秒 482位/出走965人(49.9% 見事に真ん中)

なんやねんこの軌跡は!(爆)やっぱりFenix5あかんわ

昨年と比較してみると、確かに3分近く速かったのだが、順位比率はほとんど変わってなかった・・・orz

T1

ほとんど歩いてる周りの人たちを尻目に猛然と走っていく。シャワーでウェットを脱いで、バイク目指してまた爆走。心拍激上がり。こんなことできるぐらいなら水中でもうちょっとがんばっとけよ・・・

自分の周りのバイクはちらほらなくなってる、ぐらいの感じだったのでそう言った意味ではそんなに悪くなかったのかもしれない。落ち着いてバイク野郎に「変身!」トウッ!(古い)バイクのガーミンをスタートさせ、腕のガーミンのラップを押して乗車!

 T1 5分46秒(なんと手元計測と1秒しか違わず)悪く無い・・・

つづく

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