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新・宇宙飛行士候補者決定

ついにこの日が来た。我々4,000余名の「(その段階は数あれど)応募したけど落ちた」組が固唾をのんで見守ってきたこの1年。最終候補者はたった2名だった。

米田さんは東大医学部卒で赤十字に勤める外科医の女性、若干28歳。諏訪さんはプリンストン大から青年海外協力隊を経て世界銀行勤務という、お二人とも目も眩むようなスペックである。とはいえ、これは数多のテスト・面接をへて絞り込んだ結果、もっとも相応しい人を選んだら「やっぱりそういうスペックだった」というだけのことだろう。

しかし、記者会見でのお二人の受け答えは非常にさわやかなものであり、知性・教養、そして人当たりの良さが滲み出ていた。これも当たり前といえば当たり前で、最初から「そういう人」が選ばれることは分かっていたし、これまでの宇宙飛行士の方々を見ても全く同様。彼らは今後ある意味JAXAの「広告塔」にならねばならないのだから。

個人的には米田さんが趣味を尋ねられた際に「学生の頃はテニスなどをやっていたが、最近ランニングをはじめ、昨年トライアスロンにチャレンジした」という話をしたところで「ヨシッ!!」とひとり盛り上がった(笑)

やはりこういった普通の人が「えー?そんなことするの?」とドン引きするようなことを「面白い、やってみよう」と思う感性がないと宇宙飛行士などとても務まらないだろう。

これで「宇宙飛行士に応募した」ことに加え「トライアスリート」さらに「京都育ち」という共通点も見出したので今後米田さん(リアルせりかさん笑)を猛プッシュで応援するしかない(笑)

もちろん諏訪さんも「中年の星」という点で期待しかない。意地悪な記者に「46歳という年齢での選出についてどう思うか」などと聞かれていたが、そんなの関係ない。たとえ訓練に今後10年掛かったとして、56歳。私の昨年の年齢だ。この歳でも一年にロングのトライアスロンを何度も完走できるんだから。まだまだ活躍できるはずだ。

ともあれ、お二人はこれからが本番だ。本当の宇宙飛行士になるための、我々素人の想像を絶する厳しい訓練、教育が待ち受けているのだから・・・でもこれだけの厳しい関門をくぐり抜けたお二人なのだから、きっと成し遂げられるに違いない。新たなミッション(果たして本当に月に行けるのだろうか?)にアサインされる日を気楽な傍観者モードで心待ちにすることにしよう。


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