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帰郷

08.04.2019

Heimkehr
帰郷

3月の2週間の里帰りはあっという間に終わった。帰宅した翌日、いつもどおり地下鉄に乗って出勤。車両には乗客の体臭や香水が入り混じった匂いが立ち込め、降りた駅では焼き立てのパンの香りがする。嗅覚による記憶はいちばん頭に残りやすいというけれど、わたしはこの独特の匂いを嗅いで、懐かしさよりもむしろ「外国にいるんだなぁ」という新鮮さを感じた。4月に入り、ドイツに住みはじめて2年半が経ったばかり。まだまだひよっ子なのかしら?

ドイツに暮らしはじめて、つまり実家を出て2年半。先日の一時帰国は2回目だった。実家で暮らしていた頃は、両親からとやかく言われることがしばしばだったけれど、いまでは年に1度に会えるか会えないかという超レアキャラに昇格(?)したので、実家に帰ると上げ膳据え膳級のVIP対応。わたしにとって貴重な休暇でもあるので、遠慮することなく思いっきり甘えさせてもらっています、うふふ。今回の里帰りは、昨年秋に亡くなった母方の祖父のお墓参りが目的。そして、ふたりの祖母に元気な顔を見せること。この愛らしい祖母たちが生きている間は、一時帰国の目的はやっぱり「家族」になるんだろうな。そんなことを思った休暇なのでした。

memo:ドイツに戻ってから、すでに泊り客が2人。今週も大学の友人が訪ねてくるし、夏もすでに予約の連絡が。わたしはしあわせものだ。

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