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ミモザ

16.2.2019

Die Mimose
ミモザ

先日自宅のソファに座って作業をしていたら、どこからかはちみつの匂いが。それも、プーさんが好きそうなとても甘い香り。ふと横に目をやると、ああ納得、チューリップか。わたしはチューリップに香りがあることを知らぬまま、大人になってしまったようだ。でも、日々そういうちいさな発見があるからこそ、人生はたのしい。

そのチューリップも終わりを迎え、今日は新しいお花を調達。いつも行く近所のお花屋さんは残念ながらお休みで、メインストリート沿いのお花屋さんに行ってみることに。またチューリップにしようと思ったが、行きつけのお店のようなちょっと変わった種類は売っておらず、若干ケミカルなビビットカラーしかない。どうしようか悩んでいると、そのとなりに置いてあったかわいらしい黄色の小さな花が目に入り、ひと束手にとって会計に並んだ。店員は夫婦とおぼしき、おばさんとおじさん。わたしの番が来ると、おじさんが包み紙をテーブルの上に広げながら「Einmal Mimose!(ミモザ、ひとつ!)」と言って、ささっと包んでくれる。あ、これがミモザなのね。こんなふうにして、ちょっとずつ花のことを知るのがたのしいこの頃。

memo:イタリアでは、3月8日の国際女性デーを「ミモザの日」と呼ぶそう。この日、女性に尊敬の意を込めてミモザを贈るのですって。ちょうど昨日、国際女性デーの原稿を書いていたから、直感でミモザを選んだのは偶然ではないかもしれない。

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