Domino Lab

Kazumasa Hayashi。 Notes/Dominoのアプリケーション開発者。…

Domino Lab

Kazumasa Hayashi。 Notes/Dominoのアプリケーション開発者。HCL Ambassador(2024) ※掲載されているプログラムは、バージョンにより動作が異なる可能性があります。 ご利用の際は十分な検証の上、ご自身の責任でお願いいたします。

最近の記事

DXL活用例 -動的な印刷画面- その4

今回がこのシリーズの最終回です。前回確認したDXLを元に、置換用のDXLを生成するプログラムを解説していきます。 ※前回の記事と連動していますので、もし読まれてない場合は、先に以下の記事をご確認ください。 DXLの解説 まずは、前回取得したリッチテキストのDXLを見てみましょう。 ※下記は、見やすいようにスペースや改行を入れています。 <item name='Body'><richtext><pardef id='1'/><par def='1'/><table wid

    • DXL活用例 -動的な印刷画面- その3

      前回に引き続き、印刷画面生成エージェントについて、解説していきます。 ※前回の記事と連動していますので、もし読まれてない場合は、先に以下の記事をご確認ください。 いよいよこのシリーズも3回目となり、残すは置換するリッチテキストフィールドのDXLを作成するプログラムのみとなります。今回はその前段階として、リッチテキストフィールドに作成したい表のDXLの情報を確認する方法を解説します。 作成したい表のDXLを確認する最も簡単な方法は、実際に文書に表を作成し、その文書のDXLを

      • DXL活用例 -動的な印刷画面- その2

        前回に引き続き、DXLを利用した動的な印刷画面の構築していきます。今回は、印刷画面生成エージェントについて、解説していきます。 ※前回の記事と連動していますので、もし読まれてない場合は、先に以下の記事をご確認ください。 処理概要 印刷画面生成エージェントの処理の概要は以下の通りです。 1:印刷用文書を新規作成、保存する 2:印刷用文書のDXLを取得する 3:取得したDXLを加工する   →実行元文書に対する返答文書の情報を集約した表を示すDXLを追加する 4:加工したD

        • DXL活用例 -動的な印刷画面- その1

          『ペーパーレス』化が叫ばれて久しいですが、未だ需要の尽きない印刷画面。Notesで印刷画面を作成する場合、1文書の情報を固定のフォーマットに落とし込むだけであれば、比較的簡単に作成することができますが、子文書や関連する文書の情報を基に動的な印刷画面を生成する場合はどうでしょうか? もし、WebアプリケーションであればXPagesの繰り返しコントロールを利用することで、比較的簡単に構築することが可能です。(こちらに関しては今回は触れません) Notesクライアント用のアプリ

        DXL活用例 -動的な印刷画面- その4

          V14へアップデート後、Javaのエラーが発生した件

          最新のDomino V14では、Javaのベース部分が更新されています。 今回は、その影響で私が遭遇したJavaのエラーと解決方法について、ご紹介します。 Domino V14では、Java 17 に! Domino V14では、JVM のバージョンは、これまでの Java1.8 から Java 17にアップグレードされています。 その為、V14へアップグレードされた場合、XPagesやJavaに関するプログラムは、念の為、動作確認を行うことが推奨されています。 「ja

          V14へアップデート後、Javaのエラーが発生した件

          HCL Ambassador Class of 2024

          2024年度のHCL Ambassadorが発表されました。 今年は、日本から過去最多の10名が認定されており、これは世界的に見てもかなり上位の割合を占めています。2024年はこのHCL Ambassador達を中心に、日本国内のNotes/Dominoシーンの活性化や面白い変化が起こることを期待せずにはいられません。 HCL Ambassador Class of 2024 2024年の日本のHCL Ambassadorは、以下の10名です。(会社名50音順) ■

          HCL Ambassador Class of 2024

          Notesアプリケーション開発はローコード!誰もが開発者に?

          Notes/Dominoの技術者が不足していると耳にすることがあります。業務で20年以上Notesを利用している企業の方からも、最近は機能改善をしたくても、社内に技術者がおらず困っているとご相談頂くこともあるので、実際にその傾向にあるのかなとも感じます。 ただ、そのように業務でしっかりと活用されている企業であれば、社内に1、2人でも開発や運用に詳しい人がいれば、よりビジネスに有効活用出来るので、非常に勿体ないことだと感じています。 Notes/Dominoは、ローコードか

          Notesアプリケーション開発はローコード!誰もが開発者に?

          脱Notesのフェイクニュースにご注意を!

          2022年にHCL社から古いバージョンであるV9、V10のサポート終了が発表された以降、インターネットでNotesを検索すると、『Notes/Dominoが2024年にサポート終了!』、『迫る脱Notes!気になる移行先は?』このようなタイトルで脱Notesを煽るネット記事を多く見かけるようになりました。 もし、これらの記事を読んだことがあり『移行先はともあれ、とにかくNotes/Dominoから移行しなければ』と危機感を感じた方は、ぜひこの記事を最後まで読んでいただきたい

          脱Notesのフェイクニュースにご注意を!

          columnheader タグの解説(Domino DTD)

          この記事では、DXLの<columnheader>タグについて、解説します。 <columnheader>タグは、ビューの列ヘッダーの情報を表します。 属性 $$ \begin{array}{|l|l|l|l|} \hline \text{属性名} & \text{概要} & \text{設定値} & \text{デフォルト} \\ \hline \text{title} & \text{列タイトル} & \text{文字列} & \\ \hline \text{al

          columnheader タグの解説(Domino DTD)

          font タグの解説(Domino DTD)

          この記事では、DXLの<font>タグについて、解説します。 <font>タグは、フォント情報を表します。 これは、フォームの文字、ビューの列、アクション、など様々な箇所で利用されています。 属性 $$ \begin{array}{|l|l|l|l|} \hline \text{属性名} & \text{概要} & \text{設定値} & \text{デフォルト} \\ \hline \text{name} & \text{フォント名} & \text{フォント名}

          font タグの解説(Domino DTD)

          列のDXL解説

          この記事では、Notesアプリケーションのビューの列のDXLが、どのようなタグで構成されているかを解説します。 ※各タグの属性の詳細については、別の記事で紹介予定です。 以下は、列のDXLの例です。 <column sort='ascending' hidedetailrows='false' itemname='$10' width='10' resizable='false' separatemultiplevalues='true' sortnoaccent='tr

          列のDXL解説

          HCL Domino 認定管理者への道

          Notes/Dominoの認定試験は、IBM時代のバージョン9対応のものを最後に実施されていませんでしたが、2023年にようやくHCL社の認定試験として、V12の認定試験が開始されました。 この記事では、「HCL Domino 認定管理者アップデート」試験について、試験を受験するまでの流れ、試験勉強の方法などを、実際に試験を受験した経験をもとに、ご紹介します。 HCL Domino 認定管理者試験の概要 この試験は、IBM時代に取得した管理者向けの試験のV12へのアップデ

          HCL Domino 認定管理者への道

          ビューのDXL解説

          この記事では、NotesアプリケーションのビューのDXLがどのようなタグで構成されているかを解説します。 ※各タグと各設計要素のプロパティの詳細については、次回以降で解説をしていく予定です。 まずビューは<view>タグで表現されます。 そして<view>タグの直下には、<code>、<actionbar>、<column>の3つの主要なタグがあります。 ビューのDXLをシンプルに表現すると、以下のようになります。 <view name='View01' alias='

          ビューのDXL解説

          HCLNomad Mobile 導入後の対応

          HCL Nomad Mobile(以下「Nomad」)の導入後、より快適にユーザーが業務を行うために、やっておいたほうがいいことをご紹介します。 (Nomadの導入に関しては前回の記事をご確認ください。) 運用管理関連MarvelClient Essentials(無償版)の導入 Notes/DominoにはMarvelClient Essentials (無償版) が付属しています。 こちらの設定は必須ではありませんが、これを利用すると、以下のような管理ができ、非常に便

          HCLNomad Mobile 導入後の対応

          Notesアプリケーションのモバイル対応(HCL Nomad Mobile導入編)

          Notesアプリケーションをスマホやタブレットなどでも利用したい場合、最も簡単で効果的な方法は、「HCL Nomad Mobile」(以下「Nomad」)を利用することです。 HCL Nomad Mobileとは Nomadはモバイルアプリ版のNotesクライアントであり、以下のような特徴があります。 既存のNotesアプリケーションがそのまま利用できる (一部機能制限あり) Notesアプリケーションの開発スキルでモバイルアプリが構築可能 別途ライセンス契約などは

          Notesアプリケーションのモバイル対応(HCL Nomad Mobile導入編)

          LotusScriptでJavaを利用するLS2J

          LotusScriptには、Javaクラスを操作する為の「LS2J」という仕組みがあります。これを利用すると、LotusScriptの中で部分的に、Javaを簡単に利用することができます。 今回は正規表現による文字列の置換を例に、使い方をご紹介します。 サンプルコード '「height="16"」の数値部分を「32」に置換するOption PublicOption DeclareUseLSX "*javacon"Sub Initialize Dim regEx As

          LotusScriptでJavaを利用するLS2J