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海外での楽曲リリースで分かった自分の実力の伝え方(DRS裏話)

こんにちは!Dominant SpaceのMasayaです。
今回は初めての海外レーベルからのリリースにチャレンジして学んだ事について書きたいと思います。
凄く基本的な事なのかもしれませんが、自分にとっては大きい事だったので参考になれば幸いです。

DS2人で初めて作った曲が海外リリースを達成するのでが、その曲はこちら!

Dominant Space / DRS (Pure Trance)

Seven Cities、Slowmotionシリーズなど美しいトランスの代表曲を数多く放って来たSolarstoneがオーナーを務めるUKのレーベル"Pure Trance"からリリースをしました。
この曲には色々な経緯があり2017年12月にPure Tranceからリリースする事に。
その経緯の中で学んだ事をお話しします。

ちなみにタイトルのDRSはマニアな方ならご存知、F1の加速補助装置DRS(Drag Reduction System)から取っています。トランス聞いて心も加速しろ!

①デモを作ったきっかけ

これは前回のnoteでもお話しましたが、DS結成のきっかけともなった大手レーベルFSOEへのチャレンジの為に作りました。
当時のレーベルのマネージャーからサブレーベル(Excelsior)へのオファーがあり、どうせなら本家を狙ってみよう!マサヤ手伝って!というDS結成のきっかけの一つです。
その後FSOEのマネージャーに連絡が取れなくなってしまいます…

②決められないリリース先

FEOEマネージャー音信不通事件(?)もあり曲はとりあえず出来たもののリリース先を見失って宙に浮いた存在となってしまったDRS。かわいそうなDRS。
他にも近い立ち位置のレーベルへ送ってみるも返事は来ず。
そう、僕らは当時リリース実績もあまりない新人だったので中々聞いてもらう事すら難しかったのです。
そんな状態でデモの作成から7ヶ月ほど過ぎてしまいました。

③Solarstoneとの出会い

そんな中、本場のトランスシーンをまだ未体験だった僕は今後の活動の糧とすべくダンスミュージックの聖地(?)オランダに飛び込んでみる事にしました。
首都アムステルダムの街中がダンスミュージック、クラブイベントで溢れるビッグイベント“ADE(Amsterdam Dance Event)"へ行ってみる事に。
もう名前からして凄いですよね。勿論凄くてまたこの話は詳しく別の記事にまとめたいと思います。

そんなADEは1週間に亘り毎日街中でイベントが行われます。
沢山のイベントの中から僕がチョイスした一つが、

“Quest4Trance Pure Trance”

当時のフライヤー(チラシ)
パーティーの実際の写真。凄かった!

KBF Complexというホールで行われるSolarstone率いる美しいクリアなサウンドがテーマのレーベル、“Pure Trance“のレーベルパーティーでした。
やはり日本では考えられない豪華なラインナップ。そこで僕は考えます。

こんな豪華なメンバーがいるイベントなんだから直接デモを渡しちゃえ!

中々返事の貰えなかったDRSが入ったUSBを忍ばせてイベントに突入します。
するとブースの横やグッズ販売ブースにちょこちょこアーティストをいるのを確認。
僕はUSBを渡しにカタコトの英語で挑みます。普通のUSBに入れても面白くないのでこんなUSBを用意しました。

寿司USB

Amazonにも売ってます

これなら日本から来たって分かるしインパクトあって面白いやろ!と
Robert Nickson,Gai Barone,Factor Bを捕まえSUSHIを渡すとみんな爆笑。
アホかこいつと思われたかもしれませんがそこはインパクト勝負。
そしてついにボス、Solarstoneを発見!日本から来た事と"貴方に聴いて欲しい"と伝えてUSBを渡します。
そこはボス。

“ありがとう。明日必ず聞くよ”

としっかり目を見て真剣に答えてくれました。
直感的にこの人は真摯に音楽に向き合っているんだなと思いました。
実際翌日すぐにメールが届きます。

DRS素晴らしいよ。来月リリースしたいから少し要望踏まえて変更出来ないか?

勿論即OK。
少しハードだったイントロをメロディアスに。彼の言葉を借りればEPICにしました。
すぐにOKが出て速攻で契約書が届きめでたくPure  TranceからDRSがリリースされました。この一連の流れで思った事があります。

④リリースを通じて分かった事

それは、

実績も大事だけど真剣に行動力を使って届けば響く人がいる

と言う事です。

僕は英語も堪能ではないしリリースのセールス実績もあまりなく、相手からするとネームバリューも乏しい存在です。
それなのに有名レーベルとサイン出来たのは現地で気持ちと言葉を直接伝えたからでしょう。
2019年に日本に彼が来た時にも覚えてくれていて、DRSってどういう意味だい?
なんて話も出来ました。直接会ったからこそ印象に残りやすかったのは絶対にあると思います。

今回の記事は以上です。
リリースを通じて勉強出来たこともありとても印象に残った1件です。
もしこれからリリースを目指す人、そうでなくも何かにチャレンジする人の参考になれば幸いです!
今日はここまで。またお会いしましょう!

Masaya

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