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テリファー~こういうのでいいんだよこういうので~

今回もイラストお借りしました。ありがとうございます。

テリファーを見た。

ここ最近はずっとスプラッター映画を追い求めていた。
おススメで知った映画は軒並み「お住まいの地域ではご視聴できません」だったので、結局サブスクの検索欄から「スプラッター」で出てきた映画をちょこちょこ観るを繰り返してたのですが、まあ、当たらず。

SAWの警察官編でやっと空気を吸うように違和感なく観れた。なんでしょうね、実家に帰ってきた安心感。
まあサスペンスパートは投げやりがすごかったけど。

そしてオーディションを観て、ようやく「おぉ…」と思う。
でもやっぱり物足りない。

私はもっと人がバッタバッタとなぎ倒されていくのが見たいんや…!

こうして、某おススメ動画では「B級ではある」と評されていて手を付けていなかったテリファーにやっと手を付けた。

結論から言うと、「グリーンインフェルノやムカデ人間2の経験があっても胸やけした」レベル。

いや気づいちゃったんですよ。

例えスプラッターの演出がB級だとしても、それが実物に近いかどうかなんて我々には分からないんですよ。
主語を大きくした感が否めないけど、でもそうじゃない?
「顔をめった刺しにしたらこうなる」とか「足をザクザク切ったらこうなる」とか大半の人はそのリアルを知らないんですよ。

だからとりあえずホンモノっぽい血がどばどば出て、ちゃんと凶器で傷つける演出があって、まともなSEがついていれば我々にはそれでいいのです。
だって本物との差異なんか知らないんだから。

もっと言えば「そんな凶器でこんな風に人体が切れるわけないだろ!」と思うものでも上記がちゃんと出来ていれば「スプラッターというアトラクション」は成立すると思っている。
少なくともテリファーでは成立している。と感じた。

ここでこの映画をB級クソ映画とするか「おげー!」映画だったかの感想の分け目かもしれない。私は後者だった。


人がどんどん怪我してどんどん画面が血塗れになっていく。そういうスプラッターを今欲しているんだーッ!
という人は観て差し支えない映画です。



以下、映画の内容に触れるんですけど。


犯人像については殆ど触れていないんですよね。
結局全員殺す勢いで行ってるので(実際殺せてるかどうかは置いといて)、ターゲットの基準も特になさそう。見るもの触れるもの全員殺す系。

執拗に顔をグチャグチャにするなぁとは思いました。

殺人鬼がピエロの化粧で素顔を隠しているのは顔にコンプレックスがあるのかもしれません。
母親の愛情が欠如していた?と思わせるようなシーンも。
殺害対象が「自分をバカにした男と女」「犯行を見られた、あるいは犯行現場に居合わせてしまった男と女」そして「タラ(女性)」なんですよね。
唯一、タラだけは意図的に狙われた。
そこから、女性に対してはやはり特別な感情があると読んでもいいかも。
母親から「お前は醜い」という印象を与えられるような虐待を受けていたのかなぁと思いました。


あとはこういう殺人鬼ものだと「殺人鬼が獲物にとどめを刺そうとして刺さない」「殺人鬼が反撃を受ける」っていうシーンよくあると思います。
この映画も例にも漏れずなんだけども「ここまで殺人鬼にとどめを刺すチャンスを逃す」スプラッターはそんなにないんじゃないか?
今殺せるでしょ!!!ってチャンスを3回は逃してる。
極めつけには倒れた殺人鬼に対して「立てよ!!!」と叫ぶスポーツマンシップ精神。
それで助かれば百歩譲っても良かったんですけど、まあ、殺されます。なんということでしょう。

やり返してやられるみたいなシーンをめちゃくちゃ繰り返します。
お互い油断しすぎ!!!
まだね、最初の頃なら許されるんだけど目の前で友人が惨殺されても正々堂々だからね。いい加減にしろ!


まあこの映画冒頭でだいぶびっくりさせられますからね。そっちかよ。


スプラッターは期待以上、展開もまた往来の殺人鬼ものとは一味違うテリファーでした。


一言おすすめ:ラット、ちゃんと演技してえらい。パイプから顔出す子が優勝(一番かわいい的な意味で)


おわり。

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