必要でもなく急ぎでもなく、ただ「なんとなく」あなたに会いたい
ゆぴさんの「#新年書くチャレンジ」に参加しています。
【Day4 ことし会いたい人は?どんな人?】
「最近、理由なしに人に会ったのはいつですか」
こう聞かれてすぐに答えが出るのは、人や世界に対しての好奇心が強い人だろう。小さな子供のように目を見開いて新しい発見を探し、誰かに会ったり何処かに行ったりすることを煩わしいなんて思わない人だろう。
さて、わたしはどうか。
実はコロナ感染症で世界が閉じる前から、「理由がないと人に会えない病」の兆候があった。
バリバリに仕事をしていた時期は、ビジネスに繋げるために。
娘が生まれた時は、子育てを語れるママ仲間を増やすために。
理由さえあれば、パっと決断して、サッと約束を取り付けて、どんどん人に会っていた。だがその反面、明確な理由がなく「会いましょう」と人を誘うことには、年々ハードルを感じるようになっていた。
「忙しい」を理由に、新しい世界に対して目を閉じていた。
病が決定的になったのは、世の中であの言葉が唱えられるようになってからだ。
「不要不急」
ロックダウンという物理的に人に会えない時期や、感染度によって行動が制限されている時期は、感染抑止のために仕方がなかった。ただ、感染が落ち着いてからも、「急な用事」が無いと気軽に人に会ってはいけないような、そんな呪縛を感じるようになってしまった。
もともと緩く閉じかけていた「自分の外」の世界への目を、ギュッと固く閉じるようになってしまったのだ。
そんな目が、オンラインコミュニティのおかげで徐々に開いてきた。住んでいるところも、やっていることも、食べ物や推しの好みも違う人たちとオンラインで「会う」回数が増えるごとに、「世界は面白い」と感じることが増えてきた。
「ちょっと時間があったら、なんとなく話しませんか」
そんな風に声を掛け合ったコミュニティ仲間と、他愛ない話が尽きずに気がつけば数時間経っていたり、仕事が上手くいかずに落ち込んでいた午後に、バーチャルオフィスにいた仲間に愚痴を聞いてもらったり。
「理由が無いと人に会えない病」は、少なくともオンラインの世界では発症しなくなった。
「理由」とか「用事」とか、そんなことを考えず、「ちょっと」「なんとなく」で人と会う。
自分の知らない新しい世界に出会うために、目を開く。
オンラインだけではなくオフラインでも、今年はそんな風にして人に会えたらいいなと思う。
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