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最近コロナについて考えたこと①

コロナ対策で今週から基本在宅勤務になり,会社に行かなくていいことを喜びつつ,まったく仕事がはかどらなくて焦る。そんな日々の中で,コロナについてのニュースや政府の対策,民衆の非合理的な行動などにいろいろ思うところをまとめてみた。(第1弾)

①感染の原因と予防策
ニュースで取り上げられる感染事例の多くが風俗,食事会,ライブハウス,合唱団といった「人が集まって頻繁な会話や大声を出す場所」ばかりだけど,こうした明らかに感染しやすい状況以外での感染者がどれだけいるのか。「感染経路不明」は,十分注意していたのに感染して心当たりがないのか,それとも心当たりがありすぎるのか,そもそもどんなことで感染するのか知らないのか,はたまた言いたくない状況で感染したから隠しているのか。

また,大分医療センターの集団感染では,「休憩室ではマスクを外すこともある」と認めながら,タブレット端末を消毒していなかったことにフォーカスしているのはなぜだろう。どちらも可能性はあるけど,むしろ休憩室での飛沫感染の方が気になるし,穿った見方をすれば,過失の大きい会話による感染を認めたくないから「普通気づかないよね」と思ってもらえそうな理由に転嫁している印象を受けた(非難するわけではないけど,タブレット端末の方が可能性が高いと考えるだけの根拠が示されていない)。
<参考記事> https://news.livedoor.com/article/detail/18089806/

医療機関にせよ個人にせよ,すでにわかっている感染原因への対策を十分にしないまま,「もしかしたらこれかも」ってミクロな原因探しに目を奪われすぎているのでは。消毒に過敏になっている人もいるけど,着ている服とかまわりの物すべてを常に殺菌消毒するのは不可能だろう。
人と近づきすぎず対面を避けて,話すときはできればマスクをして適度な声で話す(そもそも不要な会話は避ける)。仮にこれが徹底されたとしたら,現在の医療資源で対応できるレベルまで感染者数を減らせるのではないか。

②「接触感染」「飛沫感染」「濃厚接触」「三密」などの用語
これらの用語が一般向けへの注意喚起としてはわかりにくく誤解を招き,些末な予防策にこだわる反面,基本的な予防を怠っている人が多いのでは。「接触感染」は接触したら皮膚からウイルスが入り込み,「飛沫感染」は目に見えるレベルの唾とかが飛ばない限り大丈夫だと思い,「濃厚接触」は抱き合ったりするレベルの接触だと思っている人がいまだに多そう。
「三密」は,それぞれの説明を読めば飛沫感染にも注意すべきだとわかるけど,「密」の文字から接触感染に偏ってイメージしている人も多いのでは。そのせいもあってか,接触感染に比べると会話時の飛沫感染への注意が甘い人が多く見られる。

③緊急事態宣言と自粛要請
「接触を7~8割減らせば感染拡大を食い止められる」と言うが,まず社会人の接触は仕事がメインで,それ以外の接触の方が多い社会人は,いわゆるパリピくらい。休業の補償金惜しさにあくまで「お願い」にとどめたまま,なぜ接触を7~8割減らせると思うのか。目標と実現のための具体策はセットで提示されなければ意味がない。

経済対策として提案された一律10万円給付は愚策だけど,その金が用意できるならなぜ休業してもらうための補償に使わないのか。個人の生活のために給付したところでコロナが収束しなければ焼け石に水だし,企業も補償がなければそうそう休業できない。ならば休業した企業に対して従業員の給与を補助するために使えば,「企業の休業によるコロナの収束」「企業への支援」「個人への生活支援」がいずれも満たされるのでは。
(たとえば休業中は従業員の給与を2/3にして,1/3を政府が支援すれば企業の負担は1/3ですむ。労働者の平均月収が約30万だから,一人あたりちょうど10万の支援。)
これはあくまでコロナ収束のための休業補償として,失業者への生活支援のための給付は別で行えばいいい。

個人が病気で働けなくなった時は傷病手当金が月収の2/3出るんだから,今は社会全体が病気にかかった状況だと考えれば合理的な対処だと思う。生活に必要な業種以外はすべて休ませてほしい。

④コロナ対策の財源
追加の財源が必要なら,高齢者医療に使われているお金を回すべき。1割負担や2割負担をすべて現役世代と同じ3割負担に引き上げるだけでも数兆円のお金が捻出できる。コロナでリスクが高いのは高齢者だし,「若者に自粛を」なんて求めるなら,せめて現役世代と同じ負担は受け入れるべきだろう。戦争にもたとえられる緊急事態にまで弱者保護を最優先するのは違うと思う。

(つづく)

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