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【パパ活/p活】潜入レポート 相場を調べてみた


先月品川の喫茶店にいた際に、横の席に若い女性と40代後半くらいの男性が向かい合わせで席についており、何やら怪しげな会話をしているのでついつい聞き耳を立てていました。
どうやらパパ活アプリで知り合った男女のようで、驚きの発言を女性側がしていました。

「今より高い家賃の家に住みたくて、定期的に支援してくれる人を探しているんです」

ツッコミどころは多々あるのだが、生活に困っているわけではなく、生活水準を上げたいからパパ活するというのは衝撃的発言でした。

勿論若い女性がスキルアップして年収を上げるのはそんなに簡単ではないことは理解していますが、それにしてもこういう発想をするというのはただただ驚きでした。

夏枯れ相場ということもあり、少し冒険をして彼女達がどんなことを考えてるのか調べてみようと思いペイターズというパパ活アプリを使って潜入調査をしてみました。何事もまずやってみなきゃ分かりません。

※パパ活を推奨するものではなく、純粋に数字と思考に興味があるだけです。こちらの記事の数値は個人で集めたものであり読者がこの記事を参考にして行動された場合であっても、起きた事象については一切の責任を負いません。

*下調べ*

当然ながら下調べをせずに冒険に出かけるわけにはいかないので、まずネットで段取りや用語などを調べました。

主な専門用語は以下。

お茶: いわゆるカフェなどで顔合わせをすること
食事: これはそのまま食事
大人: 肉体関係を持つこと
お手当: 金銭的対価
お手当の金額表示: 1=1万円

次に私が調べた金額交渉の相場感。

お茶: 0-1万円
食事: 1-2万円
大人: 3-5万円

【お茶】
顔合わせの段階で1万円というのはあまり多くない印象でしたが本当のところはどうなのか調べ甲斐がありそうです。

【食事】
ご飯については基本1万円が多いようです。私からすれば食事をご馳走してるのでその同伴だけでなぜ別途お金を渡す必要があるのか理解しかねますが、「若い子とお喋りしたい」という切り口から見れば「一緒の時間を過ごしてくれてありがとう」ということなのでしょう。

【大人】
相場は3万円が多いようですが、ビジュアルや年齢、職業が元アイドルみたいなケースだと5万円のように高額になるケースもあるらしいです。

*ルール*

私が確かめたいことは次の3つです。
①本当に会えるのか
②金額の相場感
③パパ活女子の考え方

以上を確かめるために金額交渉を実際に行い、
①何人かと会ってみたいと思います。

それに際して【お茶】は0.5万円に統一し、これで会えないケースは捨てていきます。当然0円にしたいのですが、0円だとそもそも会って貰えない可能性やメッセージの返信が来ず何も始まらない可能性もあるため0.5万円とします。

この金額を前提にどのくらい会えるのか数値化します。
結論としては7人の女性と【お茶】をしましたので、実際に会えることは分かりました。

②加えて【食事】および【大人】の相場観も確かめたいので、
【食事】は1万円で打診し、【大人】は3万円で打診してどの程度合意が取れるか数値化したいと思います。

最後に③彼女達の目的や背景にあるものをメッセージや実際に会って探ってみたいと思います。こちらは個別要因が多いと思うのでカテゴライズは難しいかもしれません。

*お茶*

早速ですが【お茶】の打診結果は以下のようになりました。


まず50%以上が0.5万円で対応可能ということが分かり、前情報通りだったと分かりました。
一方で、顔合わせの段階から1万円ではないとダメという層も一定数おりましたが0.5万円では難しいか交渉したところ面白い回答が得られました。

「15-30分程度で済むなら0.5でも良い」

という回答を貰うことが何度かあったのです。
【食事】の項目でも書きますが、パパ活女子は時給を強く意識しているということです。
つまり、食事の場合は拘束時間が1-2時間程度かかるためお手当は1-2万円を希望しているということです。そう考えると上記の回答も合点がいきます。長くても30分ということは最悪でも1時間1万円という計算になるため食事含め大体時給1万円は欲しいというところでしょう。

確かに仕事終わりに1時間知らないおじさんと話して5,000円しか貰えない場合、どの辺りに住んでいるかにもよりますが手間や交通費を考えるとイマイチに感じます。
20代女性の平均年収が321万円、
月給321÷12=26.75万円ですので、
手取りは大体21万円程度といったところですから、20営業日とすれば1日約1万円本業で稼いでいるわけなので、仕事帰りに1時間のお茶で1万円貰えるのであれば本業と同じ金額を稼げることになりモテベーションは高くなると考えられます。

学生からしてもアルバイトで8時間働いて1万円弱の給料貰うよりは、おじさんと1時間話して1万円もらう方がよっぽど割が良いです。

*食事*

次に食事ですが172件1万円、3件だけ2万円という結果になり、ほぼ1万円が相場で間違いないでしょう。しかしお茶と差をつけるために0.5万円は打診していないため0.5万円でも可能である可能性は残りました。


実際に会ってみた女性と話すと、今は女性が飽和しており相場が下がってきてしまっているそうです。また男性側にも20代の人が出現して、若年化していることから若い女性に対してのプレミアムを払う層が希薄化することで結果的に全体の相場を下げているのだと考えられます。

特に【お茶】はコロナ前などでは1万円が当たり前だったそうですが、今はそれではもはや会えない可能性もあるため0.5万円ないしは交通費のみとしている人も増えているようです。
またドタキャンが一定数発生するため、アポを取ったのに会えないことがあり、選り好みしていては全体の案件数が減ってしまいあまり稼げないという事情もあるようです。

何事も需要と供給ですね。

また食事は1-2万円希望者が多いという前情報でしたが、
食事=食費自体は浮く+普段より高級な食事
ということで2時間程度の所要時間でも1万円で良いという考えが多いのかもしれません。

確かに先ほどの時給から考えると2時間で1万円だと時給5,000円になってしまいますが、誰もが食事をする必要がありコストがかかるため、それを踏まえるとどんぶり勘定で「まあいいや」となること、絶対値として1万円は価値があることから納得しているのではないでしょうか。

*大人*

何はともあれ男女ともに気になるのはこの項目でしょう。
まずは結果は下記です。

175人とやり取りをしましたが、【大人】の話までしたのは54人でした。
とにかくやり取りをするのは大変で、
途中から【大人】の話まで踏み込むのが面倒になったのでサンプル数が一気に減っています。
【お茶】【食事】であれば最初から条件提示しても違和感はないので数字をとりやすいのですが、その先はある程度メッセージを往復する必要があるためサボりました。

6割以上は3万円ですが5万円、最も高くて10万円という人もいました。

私の主観ですがプロフィール写真のレベルが高い人や芸能関係の仕事をしている人は強固に5万円以上を主張していると思いました。
また、10万円という人は芸能人のような写真を載せており業者だと思います。もし本当にハイクラスな芸能関係者であればアプリなどではなく交際クラブに登録しているでしょう。

こちらを時給的な観点で考えてみます。
人にもよるのでしょうが大体所要時間は1-2時間程度といったところでしょうか?
仮に長くて2時間とした場合、1回あたり3万円だと時給は1.5万円ということなりますので経済的には筋は通ります。

時給1万円死守+肉体関係というハードル+即金 
→ 3万円

というような考えからすると妥当といえば妥当な気がしますが、
当然ながら1日2時間で3万円手取りで稼ぐのはそんなに簡単なことではありません。

例えば外資投資銀行の新卒1年目の年俸が1,110万円ということですが、
月給: 1,110 ÷ 12 = 92.5万円
手取り: ざっくり72万円
1日あたり: 72 ÷ 20 = 3.6万円 (20営業日前提)
となり、レベル感的にはこのあたりと同じのように見えます。
しかし投資銀行の労働時間は1日12時間は最低でも超えますし、平日だけでなく休日も働くことは珍しくないため、2時間で3万円という金額はやはり凄いと言わざるを得ません。

逆に言えば短時間でその金額を手にするには
【大人】までして初めてやっと獲得できるのだと言えるのではないでしょうか。

私が実際に顔合わせをして最も驚いたのは女性側から【大人】を打診されたことです。
つまり顔合わせしてそのまま【大人】の関係を提案されるということです。
理由を尋ねると、答えはいたってシンプルで
「短時間でまとまったお金が欲しいから」というものでした。
つまりコツコツ【お茶】【食事】でお金を積み上げるより、【大人】でまとまった金額を貰わないと稼ぐ速度が遅いということです。

これはアプリ上でメッセージをしている時にも、最初から【大人】を希望している人が少数存在していたことから、本気でガッツリ稼ぐにはそこまで手を出す必要があるということでしょう。

*年齢の分類*

まず結果は下記となります。

話を単純化するために、実際にマッチングしてやり取りをした女性の年齢をグラフにしています。
私から「いいね」はせず相手から「いいね」されたらマッチングするというやり方をしました。20代前半が大半を占めており、時間はあるけどお金はないという層が中心なのでしょう。

*総評*

まず私はパパ活自体を否定するつもりはありませんが、要は使いようだと思うものの、しなくて済むならしないに越したことはないと考えています。なぜなら本当のパパが必要なお金をくれるのであれば、外でパパを探す必要はないからです。

私の好きな作品に闇金ウシジマくんがあり、特に映画のとあるシーンは忘れられません。

【大人】はせずに【食事】だけしてお金を稼いでいる女性に対してウシジマくんがいうセリフです。

「身体は売ってないが、心を削ってるんだ。
楽に稼ぐことに慣れると5,000円の食事が当たり前になって感謝しなくなる。感謝する心を少しずつ金に変えてるんだ。」

パパ活はまさにこれに凝縮されるでしょう。
【お茶】【食事】だけで稼ぐといっても、初対面の人を何人も回すのは相当ストレスでしょうし、1-2回食事しただけの人は勿論、初対面で【大人】をするというのは尋常ではないストレスになるはずです。その辺りの大変さは男性側の私には分かりませんが、回数を重ねるごとに辛く感じるのではないかと想像します。

また私が会った中で本当に生活に困窮しているのは7人中2人でした。他の方は小遣い稼ぎだったり、漠然としたお金に対する不安、生活水準を上げたいという理由でした。従ってどういう理由でパパ活を行っているかということについてはサンプルが少ないので何とも言えません。

今回の調査で使った費用は
6人*5000円+1人*1万円+アプリ会費1.2万円=5.2万円となりましたが、それよりメッセージする手間の方がとてつもない負荷だと感じました。しかしながら大体パパ活市場がどういうものなのか理解できたので目的は達成できました。

夏休みの自由研究でございました。

おしまい。

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