キャリアディスカバリーフォーラム(CDF)に参加しました

生物コミュニケーション関連分野の今後を担う素敵な若手研究者との出会いを求めて、2021年11月20日 センターオブガレージにて開催された「キャリアディスカバリーフォーラム」に参加してきました!

キャリアディスカバリーフォーラムは、修士・博士の学生や博士研究員と、大企業や研究開発型ベンチャーがディスカッションを通して事業に挑む仲間を募るキャリアイベントです。

ハイラブルのブースセッションのなかで、数名の若手研究者とハイラブル代表の水本、運営メンバーの小山、大島で生物コミュニケーションに関する議論を行いました。

議題1:中高生の時の興味が今の研究にどうつながっているか
議題2:生物研究者を育てる上で何を伝えたいか

前半は自己紹介と研究内容、自身が持つ興味について一人一人話していただきました。

中高生、もしくはそれ以前から興味があったことを今でも突き詰めている人や、その過程で出会った新たな興味に立ち向かっている人など様々でしたが、皆さんから「研究が好き」「知りたい」という熱が伝わってきて、とてもワクワクしました!

後半には小山からの「今の研究テーマ以外でしてみたい研究はあるか」という質問に対し、昆虫の生態に関する研究をするCさんから農薬開発がしたいという話がありました。

現状有効な農薬は化学農薬で、ヒトにも生き物にも有害であるため、虫が嫌いな香りのように、虫にも環境にも負荷のない農薬を研究したいとお話していました。

バードストライクに関する研究をするDさんからは、バードストライクを防ぐために鳥が風車の近くに来たら避けるような仕組みを作りたいとお話していました。

鳥全般が嫌がる音、また、頭のいい鳥たちの学習能力に関係なく本能的に嫌がる音を模索中だそうです。

また、これらの一連の議論内容は、ブース内に設置した「Hylable Discussion」によりリアルタイムで解析していました!

図1:ターンテイク
図2:発話量の時間変化

上の2つの図は「Hylable Discussion」を用いて音声の取得、分析をしたデータの一部です。

図1「ターンテイク」はメンバーの発話交代の回数と方向を表し、図2「発話量の時間変化」はメンバーごとにいつどのくらい話したかの積み上げグラフになっています。

「発話量の時間変化」で見ると、前半では各参加者が順番に話していてほかの参加者はあまり話していません。一人一人に話していただいた発表内容を周りの人がしっかりと聞いている様子がわかります。

後半では、前半に比べて複数人の発言が入り混じっており、参加者同士の掛け合いによって議論が盛り上がっていたことがわかりますね!

嫌な臭い・嫌な音など、ヒトの生活環境を守るため、また、いきものが傷つかないために、いきものにとって嫌なことをしなければいけない時があります。
方法は様々ですが、それもヒトといきものそれぞれの世界を守るために必要なコミュニケーションの一つかもしれないなと、大変考えさせられた議論でした。

生物コミュニケーションの可能性を広めるため、今後もこの分野に関する素敵な考えを持つ研究者の方々との出会いを求めて活動を続けていきます!!

執筆:フォーカスシステムズ 大島


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