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2013年 小学生部門 最優秀賞『チョコレート工場の秘密』

受賞者
武野谷龍史さん(小4)

読んだ本
『チョコレート工場の秘密』
ロアルド・ダール作 柳瀬尚紀訳 評論社

作品
ぼくのチョコレート工場
武野谷龍史

 ロアルド・ダールさんの「チョコレート工場のひみつ」をぼくはとても楽しく読みました。いつまでなめていてもぜったいにとけない永久ペロペロキャンディー。こおりつくような寒い日にもいつまでもポカポカあたためてくれるホット・アイスクリーム。子ども部屋用のなめられるかべ紙。食用マシュマロ枕。どれもふだんは見かけないものですが、ゆめがあって面白かった。そこでぼくも、自分のチョコレート工場を考えてみました。
 わくわくラムネ。テストの前の日にこのラムネを食べると、気分がとてもさわやかになり、どんなむずかしい問題でも、かんたんにとける気持ちになります。学校に行くと、はやくテストが始まらないかとワクワクします。問題をとくのが楽しくなります。宿題をやる前に食べてもいいです。にがてな宿題でもさらさらできます。わくわくしている時に食べると、もっとわくわくしてきます。
 たんけんガム。白いガムをかみながら、行きたい国のことを考えると、すぐにその国へつれていってくれます。きけんなサバンナに入って、ライオンにさわれます。いくらさわってもかみつかれません。チーターのせ中に乗ってかりもできます。せ中からふり落とされることはありません。黄色いガムをかむと元の場所に戻ります。まちがって、もう一度白いガムをかむと、歯にくっついてとれなくなります。そうすると、ずうっと水の中でカバと遊ぶことになります。
 とうめいふしぎチョコレート。ふとさが二十センチメートル、たてとよこが一メートルの特大チョコレート。折りたたみ式でれいぞうこにも入ります。とうめいなので、べんきょう中にもお母さんに見つからない。自分だけに見えるチョコ。季節によって味がかわる。春はいちごの味。夏はももの味。秋は、なしの味で、冬はみかんの味がします。
 たん生日の木。この木の前に立って友だちの名前とたん生日を伝えると、その友だちがほしいプレゼントにきれいなリボンがかけられて木のえだにひっかかります。そのえだにこしかけているとさわやかな風がふいてきて、友だちにプレゼントをとどけてくれます。自分の名前とたん生日をその木に伝えると、なんでもほしい物を出してくれます。まわりの木も集まってきて、さっそくたん生日のパーティーを開いてくれます。一日に一回しかできませんが、次の日にはまたプレゼントがもらえます。毎日がたん生日のパーティーです。
 ぼくは、この本を読んで、今まであまり好きではなかったチョコレートを食べてみたくなりました。

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受賞のことば
 お母さんから、「最ゆうしゅう賞だよ。」と言われて、とてもうれしかったです。
この話には、げん実の世界にないおかしの森やごはんの味がするガムなどがあって、とてもおもしろいお話だと改めて思いました。
今度は、えい画も見たいです。
 本当に最ゆうしゅう賞に選んでくれてありがとうございました。

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