天気予報はずれ森へ@いつもの森
ほんとうは蝶探索の遠征を予定していた。
前日の夕方まで天気予報とにらめっこして、諦めたら朝晴れている。
こんなことなら行けたかもしれない、いつしか天気を予知する鳥やカエルの鳴き声を聴く能力や湿気で察する肌感覚を喪失して、100%他人の情報に従うからこんなことになるんだ、とかなんか思い浮かべながら森に来ていた。
遠征が延期になったら雨でも森へこようと思っていたが、予想外のピーカンの晴れだった。
まあ、いっか、幻の大きな紫色の蝶でも探し出そう。
なんて決意を新たにしながら最初のシャッターは、、、
ツチアケビの花だった。ずっと蕾だった茶色から黄色の花が覗いている。
まあ、これは予想していたことなどで驚きもあまり感動もなかった。
むしろこういうの、、
朝日が差し込む感じで花と葉、そして蜘蛛の糸が浮かぶのが見えた。
こちらに時間をかけアングルを変えなんとか蜘蛛の糸を写そうと思ったのだけど、中途半端にしか写ってないな。
仕方なく黙々と歩く。
目に入ったのカゲロウ。メイフライというやつ。
ちょっとなんか変だなと思ったら蜘蛛の糸にひっかかりぶら下がって死んでいた。ついガムの古い歌をくちずさみながら見つめていた。
ただでさえ、はかないのに蜘蛛の糸にかかるとは、、、
そなんこと思うとシャッターをとめどなく押している。
あまりの天気の良さに若干捨て鉢になっている。
だから、なんでもない葉と水玉もとってしまうし、別のとこのツチアケビもまたしても撮ってしまう。
こっちのツチアケビは、「取らないでください」と書いてある。
まだ盗掘などという許しがたいことをするヤツがいるのか?と怒りのベクトルが天気予報から盗掘へと変わっていく。
♪月、日、星、ホイホイホイ♪ サンコウチョウの歌が聞こえてきたとたん、全ての怒りを忘れてというより、無意識で✕2アダプターをつけていた。
しかも、暗い森の奥を覗きながらiso感度を調整してシャッタースピードを確認していた。撮る気まんまんである。
少し進むと、白いレンズのついたカメラを振り回しながら上のほうを狙う爺さんがいた。あ、狙っているね。
でも、通りがかりのオイラの近くで飛んだもんね。
オイラが森の奥に向けてレンズを向けると爺さんも近づいてきたけれど、飛ぶのが見えたのはほんの5秒、枝に止まったのは10秒、3回シャッターを切っただけで飛んでいってしまった。
2回連続で見て撮ることができた。しかもこの前よりもクリアに撮れた気がする。何年も撮れなかったのに不思議なものである、、というより、やはりレンズがポイントだったかもしれないな。運も精度もメカ次第、とほほ。
いつもの池のいつもの水上盆栽をみると、どうしても撮らずにはいられない。今年は水草の成長がよくて水面よりミドリをみせているな。
盆栽のナチュラル植物もよく育ってきているな。
では、縦位置でも一枚
横か縦かほんとうはどちらか選んでupすべきということは分かっているんだけどね。どうも迷って両方載せてしまう。優柔不断だな。
はっきりいって蝶がまるで飛ばない。さらにいろいろ咲いていた花も終わってしまっている。だから、いろいろなものに目が行くってこともあるんだけどさ。やっと色のついたキノコが生まれてきた。
なかなか写真的にはなりにくいんだけど、なるべくシャンに写りますように。
基本的にキノコの同定は難しくてやりにくい。
帰ってからの楽しみになるわけだ。
さて、大きな紫の蝶に会うために山頂を目指そうと思う。
いつもよりハードなルートになるが仕方がない。
山へ登るルートに入ると3-4名の鳥屋がいた。
三脚で固定して一点を見つめている。
まぁ、サンコウチョウだろうなぁ、、しかも一点ということは営巣の巣を狙っているな、と鳥屋のそばから大砲の先を探してみるがまったくわからない。大砲のついたカメラのモニターをチラッと盗みするとサンコウチョウの巣のアップと抱卵する親鳥が映し出されている。
もう一度、大砲の砲撃先を見るがまったくわからない。
まあ、いいや、抱卵の巣を狙うことの罪悪感と一枚だけ抑えて置きたいという欲求の天秤は、簡単に前者が勝った。
オイラは蝶のために山にきたのさ、、、、、ちょっとだけ後ろ髪、、、あ、禿げつつあり無くなりつつあるんだった、、、後ろ髪orz
山頂へむかう途中も気になるものはシャッターを押す。
だんだん五目撮りになってくる。
そして、かなり食いつきが良かったのが次のシーン。
最初は遠目になんだ?とどろいた、どんな生物なんだと。
でもそれが一体でなくて、トンボが捕食されているところだったんだ。
写真心がかなり食いついた。そして何回もシャッターを押す。
自分の何倍にも大きい獲物も狩るんだ、、、
大きな紫の蝶は、樹液に集まる。そこを狙おうと思う。
結構、強烈な酔うような甘ったるい匂いがしたら、それは樹液がでている木があるというわけだ。
いつも匂いだけでなかなか樹液のそのものはなかなか見つけられない。
それでも強烈なのを5箇所以上みつけた。
でも、何もいないのだ。
カブトムシやクワガタはいないにしても、せめてサトキマダラヒカゲやカナブン、スズメバチぐらいいなければ大きな、、、面倒くさ、オオムラサキもいるとは思えない。やっといたのは、ヨツボシオオキスイ一匹。(写真の答え)。まだ早いのかな?でも6月末だよなぁ。
ほとんど諦めながら、出会ったのは、キラリと光るセンチコガネの御遺体。
道の真中で息絶えているが、きれいに光っている。
よくみたら蟻がよってきていた。物語の始まりである、、、ということで蟻にフォーカスしてもう一枚。
もう少しセンチと蟻と両方にフォーカスがあたる位置を探るべきだったな。
などと反省しながら山を諦めて、下山しながらシャッターを切った。
ヤマアジサイが咲いている。花が少ないから撮っていこう、と覗いてると何やら動くものが、あぁハナカミキリかぁ、
まあまあ、いい感じで撮れたかな。
おっと、飛んできたカミキリもいた。
そして、ホタル????かな
またしてもキノコをみつけた。
だんだん、キノコも種類を増やしていく季節なんだろう。
ほんと帰りがけにやっと蝶が飛んだ、、って、モンシロチョウやキチョウはとんでいたんだけど、ほんとそれだけだったからね。
駐車場にちかくに久々のやつがいたり、駐車場に咲いてるネムノキを撮ったり、、、
さて、昼も過ぎたし登山つきの4時間ウォーキングだったわけで、もう帰ろうと思ったのだけど、もしかしたらアカ沼のほうにオオムラサキがいるんじゃなかろうか、と少しだけ寄ることにした。
いたのはセセリチョウだったのだけど、急に空が暗くなり雷鳴が響き出した。雷鳴はだんだん近くなる。これ、一旦ボツリと一粒落ちると、一気に夕立になる予感。まだ正午過ぎなんだけどね。
やっぱり、遠征しなくてよかったのかもしれない、とホッとしながら車までつくと、ボツリ、最初の一粒。
さほど土砂降りにはならなかったけど、山のほうはわからないな。
まあ、遠征延期は正解だったということにしておこうと思う。
よろしければサポートお願いします