文明人に大地に足を付ける「生きる力」？

最近ワタシはよくnuricoさんのnoteに反応する。
きっと好きなんだろう、笑
ところが、必ずしも賛同や同意ではなく、ちょっとそれどう？　それってホントにそうなの？　的な反応もある。
で、今回はそんな反応のなか何か書きたくなったわけなのだがnuricoさんのコメ欄を汚すのも気が引ける。
まっ、自分のとこならいいか＼(^o^)／という経緯でのnoteのupである。

さて、今回、思わず反応してしまったのは、、、、

「え、アメリカの古代遺跡？！」というnoteである。

この反応は、意識せずにピピって感じるわけで、これを感応というのかもしれない、笑。

まあ、取り敢えず「ネイティブ・アメリカン=インディアン」って強奪白人目線で書くのはやめようよ、とサヨ的などうでもいいツッコミはおいておいて^^;　

プエブロ族の末裔であるお嬢さんの言葉

「自分が何者かを忘れないために、伝統を守っています」

「自分が何者か？」・・・流行り言葉でいけばアイデンティティですか？　これは所属国家（集団）とか肩書とかで自分を確認するってやつを想起してしまうため、そんなもん人間の観念による虚構だよ、何者でもない自己を認めろよ、と言いたくなってしまう自分がいるわけで、プエプロ族のお嬢、おまえもか、、、と白んでいると、続きが、、「祈りを通して大地とつながり、先祖とつながり、自分の存在を確認する」とあり、都会の街なかで流行りのアイデンティティとはちょっと違うのか？？と思ってしまったのである。
特に反応したのが「大地とつながる」ということ。
　この感覚が喪失しているから「自分が何者か？」というクエストそのものを否定したがる自分がいるのかと、ふと思った。

そこへ堤真一の言葉が添えられる

人も大地から生まれて、最後は土に帰る。全ては循環している。まずしっかりと地に足を付けて、歩いて行けばいい、とにかく大地とながること、、、、

おい、堤真一よ、マジで、ホントにそう思うのか？　それを感じることができるのか？　と疑いの目を向けたくなる。絶対台本だろww

おそらくプエプロ族の娘は、実感をもって大地に立つことを感応できていると思う。大地から孵り、大地へ還る、これも身体をもって識っているのだろう。そうした環境もあるにちがいない。
ところがワタシに解らない。まったく実感が得られない。
なんて思うのは、おそらくワタシはそれを実感するための環境が奪われているということ。
大地はアスファルトで覆われ、たとえば根を張るほど足を付けることが阻まれる。大地そのものもまたアスファルトに殺される。
森のなかで野垂れ死にして大地へ還ることが許されず、たとえ野垂れ死にに成功しても発見され燃やされ骨の欠片にされてしまう。
人々も野垂れ死にして大地へ還ることは望まず、畳の上で死にたいならまだしも病院のベッドを抵抗もなく送られ殺されることに同調する。
「大地から生まれてきた」なんて実感どころか、意味さえ解らない。
自然の循環なんて、命は頂く前の奪われる場は隠匿され肉の断片として提供される。
排便も水で流され隠匿される。残飯もゴミ袋までの循環、、、つまり循環の実感など断片でしかなく、断片ならばすでに循環などではない。人々は循環の実感などいらず、隠匿して欲しいと望む。

全てが循環しているという実感や、しっかり大地に足をつける「信頼と安心」は奪われ、そこから生まれる「生きる力」が持てるはずなどないではないか？
そういえばヤノマミ族では「自然の円環」を強烈に実感する場面がでてきたよなぁ、そしてヤノマミは生きているだ、という感応をしたことがあった。もっともそれは「本」からであるのだが、、

今ワタシが森への同化以外の実際の生活のなかの大地？で「生きる力」を実感できるのは、アスファルトを割って生えてくる人間が「雑草」とよぶ植物だよなぁ。けっして自らが大地を踏みしめ足をつけて歩いているわけではない。
「生きる力」を感応できるのは、、、、雑草、アスファルトの隙間に巣をつくるアリであり、隙間から出でし蝉の幼虫である。あれは大地から生まれていると言われれば、まったくそう感じることができるし「生きる力」の実感と感応を得ることができる。その「生きる」を雑として殺しまくるのも現在の人間の事実である。
そんなこんなで人間は大地を潰し、循環を断ち切っているのではないか。
それで「生きる力」か？　嘲笑えてしまう。

とにかく大地に足を付けてつながること、、、が正しいのであれば、
人間の「生きる力」は文明が奪った。文明は「生きる力」が嫌いなのだろう。人間は「生きる力」に感応せずに、「生きる」とは反対の「文明」に同調したがっているんだ、と文明人を考えさせられてしまう。

それでも大地に足をつけて歩き、自然の円環に組み込まれることを望んでいる自分がいる。