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エッセイ

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2017年6月の記事一覧

雨の物語

雨の物語

朝から雨を感じている。
町内の資源ごみの監視当番でゴミの積まれた向かいの舗道に所在なげに立っている。
性善説論者ということではないが監視などすることもない。
やることもないので仕方なくスマホで坂口安吾の堕落論を無料で読む。
ゴミ当番としては全く役にはたっていないのだろうが、立っているだけで捨てる人に緊張感を与えるのは、捨てる側の時のことを思い出せば想像がつく。
その程度の役立ちに朝の30分を費やす

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