錯迷(堂場瞬一)の所感と読書ノート
今回、ご紹介しますのは、
『錯迷』/堂場瞬一(小学館20170130出版)
です。
舞台は警察署。署長の謎の死、複数の殺人事件、署員はなぜ口を閉ざすのか・・・。
警察署が舞台の物語ではありますが、組織のトップの孤独感、孤独との葛藤がクローズアップされています。組織に属する社会人の方で、相応の部下をかかえ、孤独感を感じている場合には、別な視点で読むと見につまされる部分があるかもしれません。
とても読みやすく展開されている小説で、ストーリーもオーソドックスというのが実感です。
複雑な伏線もないミステリーと言えますが、かといって、決しておもしろくないミステリー小説ではありません。とても素直な小説でさくさく読めます。
作者は、非常に読みやすく表現していっていますので、十分楽しめます。わかりやすい小説は、とても楽しく感じます。
鎌倉の描写が具体的に書かれています。ミステリーとしての物語を楽しむのはもちろん、鎌倉の町を歩いているように、想像しながら読むと楽しさは倍増です。
この本の読書ノートはこんな感じになりました。
どこかで、読書ノートの効用、手書きのメリット、使用しているノート、筆記用具なども語ってみたいと思います。
【読書ランド】
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