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スケール

はじめに

この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2022の10日目の投稿です。

振り返り

昨年2021年、初めてCIVIC TECH FORUM2021の運営に関わらせて頂き、アドベントカレンダーも書かせていただきました。そのテーマは「できることがなくても CivicTechに関わることができる」。シビックテックという言葉を聞いて何か惹かれるもの、興味が湧くものがあっても、自分に何ができるだろう、ITでできることなんてないかも、とためらっている人が実は多いのではと思い、こんなタイトルの投稿をしました。

その投稿の中でも触れていますが、私がシビックテック界隈に飛び込むきっかけになったCIVIC TECH FORUM2019で、私は「CivicTechのクリティカルマスを目指して」というタイトルのLTをしています。振り返ってみたら、あのときからこの問題意識、「もっとシビックテックに関わる人が増えてほしい」という問題意識を持っていたんだなあ、それはずっと変わっていなくて、自分の中の原点でありシビックテックを考えたときの自分にとってのプライオリティワンなんだなと再認識しました。

仲間を増やしたい

まだCivicTechに関わり始めて3年程度の私等より諸先輩方のほうが、もっと切実に「仲間を増やしたい」と思われてここまで道を切り開いて来られたと思います。その思いを辿る道中にまさに今私もいるのだと気付かされました。

ITサイドにいる人間には、「スケール」というのは馴染みのある概念だと思います。いかに処理能力を高めていくか。いかに仕事量が増加しても処理能力がそれに追随できるような仕組みを構成するか。これは非常に重要で半ば空気のような概念なのに、コミュニティ活動の中には規模を負うことを忌避するような空気を伴うことがあります。

そして、ITはもはや本当の意味で日常の一部になりつつあります。私のような1970年代生まれの人間が通ってきたITの進化の過程ではなく、今や本当にデジタルネイティブな現役が一般的になり、テックは特別なことではなくなりました。彼ら彼女らは未来を生きています。

だからこそ、シビックテックは特別なものではないというムードがもっと浸透してほしいと思っています。シビックテックのオリジンである、「市民自身が、テクノロジーを駆使して、行政問題や社会問題を解決する」ためには、もっと市民が参加するようにならないといけない。テクノロジーが当たり前になった今こそ、シビックテックの「スケール」を志さないといけない。そのために、今までシビックテックに惹かれなかったような、そういう「市民」の人たちに近づいていくことが必要だと心から思っています。

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