㉙シカゴ(暮らしにくい国アメリカでの8月9~12日シカゴ滞在記)
2017年8月の記事です。
東南アジアからアメリカに2017年8月7日(土)に帰国して、8月9~12日シカゴに滞在してしみじみを感じることはアメリカの暮らしにくさです(現在はフレッチャースクールに戻ってきました)。
マスメディアが流す情報を鵜呑みにして、シンガポールに一度は住んでみたいと思っていた私ですが、今回アジアリーダーシップトレックにてシンガポールの市民の生活をこの眼で見たことによって、年収3,000万円ぐらい無ければ、シンガポールで暮らすことは難しいと思うようになりました。
シンガポールの庶民(公務員やベンチャー企業の社長)のお宅にお邪魔して生活スタイルを見ると、かなり悲惨です。
●まずは、土地が限られているため庶民は公営住宅に住んでいて、基本は親と同居している。公営住宅は純粋な抽選で基本的に市内から1時間かかることを覚悟する必要がある。市内に住めるのは一部の富裕層。食事は屋台が基本、屋台での食事は500円以内と相当安い。
●次に、何から何まで税金が高い。例えば、プリウスは日本では300万円ですが、シンガポールでは税金のせいで1000万円を超える高級車に変貌。また、タイガービールやABC等のビールはコンビニで500円以上します。高額の税金を課して消費を減退させることで、自国民を愚民にしないための政策のようです。
●最後に、娯楽がありません!シンガポール人の娯楽は海外旅行。観光省に勤めている大学の後輩のシンガポール人曰く、ラッフルズホテルに家族で泊まることが唯一の観光。カジノに関しては、外国人は入場料無料だが、シンガポール人は1万円必要なので、外国人向けの娯楽です。
●もう1点だけ追加すると、文化も歴史もない。シンガポールのチキンライスのレベルであれば、ミャンマーでもタイでもベトナムでも食べることができる。多民族国家の仕組みや工夫を学びたければ、ミャンマーでも学べます。
以上、シンガポールは1度の訪問で大満足でした。1生分の価値がありました。(笑)
本題のアメリカになりますが、シカゴに来て改めて思うことは、物価が高いということです。
○シカゴ美術館(The Art Institute of Chicago):通常料金22ドル、学割料金19ドル
○フィールド美術館(The Field Museum):学割入場料18ドル、学割ジュラシックパーク特別展示料金15ドルで合計33ドル
○シカゴ科学産業博物館(Museum of Science and Industry):2つの展示物で42ドル
例えば、シカゴ科学産業博物館ですが42ドル払えば、京都中の全ての世界遺産を回れるのではないでしょうか?(清水寺も金閣寺も400円なので10の寺社仏閣を拝観できることになります)。
日本はこの20年間のデフレの影響で物価が変わらず実質賃金も伸びていないため、日本人の平均給与のままでアメリカに来ると物価が高く暮らしにくさを感じます。
2016年7月の1年間で、アメリカの物価に慣れてしまったために感覚が麻痺していましたが、東南アジアに滞在して、1日10~15ドルのホテルに滞在・食費は普段は20~30ドルでしたので、庶民感覚を取り戻すことが出来て良かったです。
それにしても、批判気味でしたが、シカゴはNY、LAについで全米第3位の規模の都市なので、来て正解でした。
やはり自分はアジアの人間なのだと、シカゴで自分のアイデンティティを再確認できました。
夏休みの残り少しですが、残された時間を最大限有効活用したいと思います。
See you soon.
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