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ミャンマーを知ろう♪

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ミャンマー関連の記事を取りまとめました。 1つの記事に、6~8時間程度かけて、ファクトチェックもして、コツコツと丁寧に作り上げています♪
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#ミャンマー

㊽ミャンマー情勢(Nスペ、ミャンマー軍 物資は?資金は?)

9月21日(土)の昨晩、ミャンマーがNHKスペシャルで取り上げられていました。 ウクライナ、中東の陰に隠れて忘れさられそうなミャンマーを取り上げていただいたのは、(世界から関心が失われて、見向きもされなくなり、無視されるのと比較すれば、)ミャンマー人にとって大変ありがたいのではないかと思います。 ”忘れられた戦場”ミャンマー軍を支える巨大な闇に迫る 今回の番組は、以下の目的で作られています。 なぜ、欧米からの制裁があるなかで、ミャンマー国軍は未だにミャンマー国民を空爆

㊼ミャンマー情勢(不都合な真実)

前回、ミャンマー国のトップに君臨する独裁者のミン・アウン・フライン国軍司令官が、8月30日に「もうミャンマー、米ドルの外貨が足りていないのよ!」と発言したことを紹介しました。 1日に燃料の輸入だけで、500万米ドルを使用するのですが、 その様子が、9月7日のGlobal New Light of Myanmarという国の機関紙に掲載されていました。 まとめると 中央銀行は、8月の1か月で1.9億ドル、9月4日と5日の2日で1.249億ドルを市中に売却している これは

㊻ミャンマー情勢(ドンドン悪化、絶望は止まらない)

ミン・アウン・フライン国軍司令官は、8月30日にバゴーでの政府職員に対する演説を実施しました。 そこで、2021年2月1日のクーデター以後、初の驚きの言及がありました。 外貨不足 発言内容は、以下のとおりです。 司令官が、外貨不足に触れたのは初めてです。 そのぐらい、この国には外貨が残っていないことの証左といえます。 以下の記事で、外貨準備高が、残り34億ドル(35億ドル-1億ドル市場に売却した分)だと解説しました。 しかし、この34億ドルというのも、すべてミャ

㊺ミャンマー情勢(Gen ZがJTCを目指さない理由が判明@ミャンマー)

Damn Shit, JTC(JTCクソ食らえ) ミャンマーにおいて「Generation Z(Z世代)がJapanese Traditional Company(JTC)を目指さない理由」が判明しました!!! 私は、最近、Z世代の理解のために、 などを読みました。 また、頻繁にミャンマー国内の若い経営者やベンチャー企業で働く日本人と交流しています。 そこで、ようやく、日本の伝統的な大企業(JTC)のやばさに気づいてきました。 最近では、日本の大企業も本社では、東

㊹ミャンマー情勢(エネルギー不足、2024年8月、9月乗り越えらえるか?)

前回に引き続き、ミャンマー経済の悪化状況です。 2024年8月の足元の様子 私、桐島は、ミャンマーは2024年度いっぱいで終わる(=外国企業の経済活動が停止に陥る)と予想しています。その2025年3月に向けて、悪化のスピードを記録しておきます。 今回の主題は、「エネルギー不足(⒈ガソリン不足+⒉電力不足)」です。 ⒈ガソリン不足 2023年12月に起きたガソリン不足ですが、またもや、起こっています。 ガソリン不足って、日本だと2011年3月11日以降に、ガソリンの

㊸ミャンマー情勢(やっぱり2024年でオワタ( ;∀;))

前々回の記事で、「ミャンマーは2024年に経済の限界を迎える」という趣旨の記事を書きました。現状、2024年8月1日時点で、一向に経済の好転材料が見つからない状態です。 売れば売るだけ赤字 前回紹介した通り、現在、国軍が生活用品の価格のコントロールに乗り出しています。 実際に、スーパー4社の価格決定権がある担当者4人各人が、(国軍が勝手にでっちあげた)罪に問われ、拘束されています。 結果として、例えば、大手のMarket Placeというスーパーに行ってみると、価格設

㊷ミャンマー情勢(日本人の拘束、国軍の暴走、新たなPhaseへ)

前回の続きです。前回のタイトルは、「2024年が経済の限界か?」でした。 ただいま、ミャンマーは、日本人が拘束されたことで、また注目を浴びるようになりました。 日経新聞記事の情報 まず、日経新聞から日本人拘束の内容を抜粋します。 物価高対策の解説 ミャンマー経済の詳しい実態は、以下で解説したので、以下をご覧下さい。 現在、ミャンマー軍政が統制しているのは、以下の5つです。 1.米ドル(記事㊵参照) 2.金(記事㊵参照) 3.燃料(ガソリン、軽油) 4.食料油(パ

㊶ミャンマー情勢(2024年が経済の限界か?)

前回のミャンマーオワタの続きです。 ミャンマー経済は危機的状況ですが、2024年に起きている不穏な動きを報告します。 世界銀行レポート(2024年6月12日) 世界銀行がレポートを公表しました。ミャンマーの経済状況が1番よくわかる資料ですので、最新の情報にキャッチアップしたい場合は、参考にしてください。 少しだけ内容を紹介します。 経済見通し(発展停止国) ミャンマーの2019年の実質GDP成長率は、6.6%でした。 しかし、2020年、2021年とそれぞれ、マイ

㊵ミャンマー情勢(救いようのない絶望の国)ミャンマーオワタ(_ _)

前回の続きです。久々に現在のミャンマーの経済情勢をまとめます。 経済音痴の将軍様(バカ殿)独裁国家の将軍様というのは、かなりオツムのレベルが低いです。特にミャンマーはドンピシャです。 いくつか例を挙げたいと思います。 ミャンマーに投資が来ないのはおかしい!?by副司令官 現在のミャンマーにおけるNo2のソーウィン(Soe Win)副司令官は、5月23日にこう発言しています。 「タイと比べて、海外からミャンマーへの投資が少ないのっておかしくない?!誠に不満じゃ!」

㊴ミャンマー情勢(ミャンマー人男性の国外脱出制限)5月15日情報追記

5月3日にYahooニュースに以下の記事が掲載されました。 ミャンマーのNewsがYahooニュースに取り上げられるのは珍しいことです! ミャンマー軍事政権“国外就労”男性の出国を一時禁止 兵役逃れ防ぐ狙いか(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース さて、前回㊲で、多数のミャンマー人が日本を目指していることを解説しましたが、まさか、その動きに歯止めをかける行為が起きています、、、 記事を引用します。 さて、今回のミャンマー政府による急な措置(=男性の渡航許

㊳ミャンマー情勢(ミャンマー経済の分析方法?)

みなさま、それぞれ思考の型があると思います(これをコンサル業界ではフレームワークと呼びますね)。 コンサル業界でのフレームワークについて学ぶには、以下の本が必読です。 ※コンサル就職を目指す学生には必読書とお伝えしています。 ミャンマー経済分析の反省(-_-) 社会科学の学問分野では、様々なフレームワークがあります。 私は、経済学部出身ですので、1→2→3の順番で経済を見てしまう癖があります。学部で習う順番です(IS曲線→LM曲線→フィリップカーブ) これを日本の政

㊱ミャンマー情勢(Part2:ミャンマー人の強制徴兵!)

今回は、ミャンマー人の徴兵制について、40日前の前回記事からのアップデート情報をお伝えします。徴兵制の詳細は、前回記事をご覧ください。 2月10日(土)の徴兵制の発表から、約1ヶ月以上が経過する現在、既にヤンゴン市内でも、全国的にも実質的な徴兵が開始されています。 経緯 なぜ、4月22日(軍が元々言っていた徴兵時期)を待たずに、国軍による住民の連行やくじ引きが行われているのでしょうか? 国軍のインセンティブ 結果として、現場の国軍兵士が、拉致→身代金要求→解放→場合

㉟ミャンマー情勢(ミャンマー人の強制徴兵!)

前回からだいぶ時間が経過してしまいました。 2024年2月10日(土)から、ミャンマーの若者に激震が走っています。 きっかけは、国軍が、国民の強制兵役を可能とする人民兵役法(People's Military Service Law)の施行です。 兵役の対象は以下です。 なぜ徴兵制が開始されたの? なぜ、徴兵制が開始されたのでしょうか? これには、2023年10月27日(1027作戦)に、ミャンマー国軍が大敗北を期したことが関係しています。 国軍が負けた相手は、

㉞ミャンマー情勢(ミャンマー人の国外流出!)

前回、ミャンマーの経済状況を記載しました。 今回はミャンマー人特集になります。 桐島が、大学やセミナー等でお伝えしてきた内容の総まとめです。 ミャンマーの教育制度 まずは、ミャンマー人の教育制度の紹介です。 非常にアクセス数が多いコンテンツになり、感謝致します(*‘ω‘ *) ミャンマー人の日本語ブーム 1年に2回(7月、12月)開催されるJLPT(日本語能力試験)という試験があります。 2022年12月のJLPTの受験者数は、以下の通りでした。全世界で約43万人