詩「かく語りき」

「つまり、これは私の一つの芸術的表現、あるいは世界への挑戦、もしくは救済なのです。

私の身体が望む根源的な価値判断と、いわゆる現代的な価値観とが衝突する時に生まれるエネルギー。捻れた時空間、あるいは反物質。

その凄まじい力が実は全ての常識を一度吹き飛ばすのだが、不連続面は直ちに日常に埋めなおされてしまう。非平衡状態、励起。熱力学。

しかし、私は人という種の進化は爆発的なエネルギーによってしか達成しえないと考えている。進化とは不連続的な変化そのものであるのだから。

あらゆる方向に向けて真っ直ぐに放たれた放射線が、規則正しく並ぶ遺伝子に微かながら不可逆で取り返しのつかない痕をつけ、それがいつしか、大いなる進化の、さらなる拡大のトリガーとなるのだ。

私が生み出す衝突、エナジー、不連続面、非平衡からの平衡。それらが地球を、人類を少しずつ揺り動かし、来るべき新たな生命を誕生させる!

それこそがニーチェの言う超人である。自らで自らの価値を判断する力強き者。日常の強固さに抗う者!

つまりは、こう言うことなんですよ。」

「いいから、服を着ろ。」

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