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現代アートの"居心地の悪さ"「高橋龍太郎コレクション」東京都現代美術館 dokug(ur)a論的美術論

東京都現代美術館の「高橋龍太郎コレクション」を見に行きました

とにかく一つ一つの作品のアクが強い
派手な作品、でかい作品、メッセージ性の強い作品たちがびっしりとズラリと並ぶ

私が作品を見るというよりは、作品から見ることを強いられているような錯覚に陥りました
それぐらい全部主張が強い!

小谷元彦「サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)」
とにかくでかい
玉本奈々「心眼」
これは派手ででかい


やんツー「脱成長のためのイメージー近代的価値から逃走する」
よく分からない
ある展示室の風景
基本的に派手めで、でかい
「閃光のハサウェイ」の時代のモビルスーツの如し


輝きと音と造形物に包まれる空間
私はもはやどこの何を見たらいいのか分からない

例えるならば、美術館にきたつもりが原宿に来てしまったような"居心地の悪さ"を感じ、正直なかなかに疲れてしまいました

この"居心地の悪さ"は何かに似てるなと思ったら、見知らぬ他人と一緒にいる時のそれに似ていました

他人は、自分も含めて、余計なことを言うし、余計なことをするし、とにかく一緒にいるのが大変だ

何が良いとか悪いとかもみんな勝手なことばかり言うし、私の思い通りにならないし、とにかく他人といるのは居心地が悪い

ただ、そうやって居心地が悪く感じられるのも、その人が今こうして生きていて、コミュニケーションでき、双方向に表現しあっているからに他ならないわけで、

この"居心地の悪さ"は他者から受ける(良い意味でも悪い意味でも)刺激ということなのでしょう

作品を通して、作者たちが今この時代に生きていることの刺激を感じていたのかなと思いました
それは芸術の力の一つかもしれませんね


他の作品としては、村上隆や草間彌生などの著名な芸術家のものや、SCP-173の元ネタになったと記憶している作品もあったりしたので、色んな層の方が楽しめると思います

加藤泉の彫刻作品


ガンダムの登場キャラ「セイラ・マス」をモチーフにした作品「Crash セイラ・マス」(西尾康之)は、ぜひ実物を見て驚いてほしいですね

今を生きている人のガヤガヤした新作を見れるのは今だけ!
生きてるうちに応援しよう!

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