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条文判例中心をススメる理由

過去問(特に肢別本)をススメないで、条文判例中心の勉強法をススメる理由は単純です。

多肢問題はほぼ、判例
記述式はほぼ、条文
過去問類似問題はそれほど頻出しない

からです。それに短期合格を煽る人達って、まるで、

3か月で10キロダイエット

の人達に良く似ているからです。芸能人で短期間で急に痩せた人がやたらTVに出ている時がありました。
その人達、今、どうなっていますか?全員ではないですけど、

ものすごい、リバウンドしている人達が多い

ですよね。太るのは、医学的な理由がある(太っているというより浮腫んでいるとか)人以外、太る習慣があるからです。
習慣って要は脳にしみ込んだ記憶です。一度、しみ込んだ記憶は、そう簡単には変えられません。
食べ物が自動的に口に入ってくるわけがないんです。ちゃんと、自分の意思で食べているんです。

こういう、しみ込んだ習慣を変えるって、少しずつ、時間をかけてやらないと、

反動が必ず、起こってしまいます。

短期間にただ、痩せるだけだったら簡単です。食べなければ自動的に痩せます。でも、そんなことをすれば、最悪、命の危険にさらされますよね。医学の素人でも想像できます。

短期合格に飛びつく人の心理もこれに似ているのかもしれません。ただ、ちょっと違う(人によっては大きくかも)のは、

合格さえすれば、リバウンドなんてことはない

わけです。受験後に忘れてしまったからといって、免許取り消しにはならないわけですから、

その時に詰め込んで受験すればいい

という発想も、受験テクニックとしては否定できないです(というか、試験当日に記憶のピークを持っていくのは当然の手段ですよね)。でも、この方法は

かなり、運に左右されます

からその覚悟が必要です。そして、多くの場合、

結果的に合格まで時間がかかってしまう場合が多いのでは?

と想像しています(きちんと統計取れないので想像です)。それに、合格後、どうしたいか?なんだと思います。実務家になり、生き残るには合格後もずっと、勉強し続ける必要があります。法改正もあります。大きな制度改正が起こるときもあります。何より、世間の需要が変わっていくと、当然、需要に応えていく必要があります。

運で合格してしまった人が、その後、どうなるか?

こういう事は、誰も何も言わないし、うまくいかなかった人でも、

それが運で短期合格できたせいとは思わない

でしょう。怖いのはその場しのぎ的テクニックで通過してしまった人は

今後もそのやり方でなんでも対処しようとする

ということです。もっとも、何でも基礎から徹底してやるんだ!となれば、なんだか耳障りが良いんですけど、そういう方法も、

あまりにも非効率で非現実的なことが多い

とも思います。だから、ポイントは絞る必要があります。過去問だって、否定しません。他の資格と同様、行政書士試験の過去問も受験対策として必須です。それこそ、

過去問を1回もせずに受かった人っているのでしょうか?

もちろん、理論上は可能です。過去問のレベルに合わせた、条文判例を基準とした、試験範囲を網羅したテキスト、それに準拠した問題集、本番に近い模擬試験。これで成立すると思います。しかし、これって結局、

”過去問+過去問で足らない部分”と変わらないことをする

わけですよね。過去問のデメリットは何と言っても、網羅性の低さと、解説の不十分さにあります。そのため、勉強の中心資料にはなりません。そんなことすれば、穴だらけになって、当たりはずれが非常に大きい状態で本番を迎えることになります。つまり、

過去問は合格に必要だけど、十分ではない

ということです。

受験生が出来る事は、運頼みではなく、合格率を上げることです。それならば、条文判例は、勉強の初期から導入した方が絶対に合格確率は上がると思います。

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